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"まぼろしのように"
粘性の夢はつやつやとして
汗の匂いがする、果実の匂いがする
いつか異国から届いた葉書の匂い
紙の海を泳ぐとき紙の月が空にある
異邦の歌声は艶やかに過 ....
手放したコートが風に舞い
風がコートを羽織っているようだ
見知らぬ少年がそれに目を
奪われている足元には
踏みつけられた草花が痛々しい
何も人に与えられないから
たまになんでも手放してしま ....
季節外れの薔薇をみた
薔薇を吸えば棘にひりつき
裂けた咽喉に根を張り、歌う
あぁ、私は美しさ故に人を傷つけても
こうして許されています
(なんて傲慢……)
咳は止まず、薔薇を吸 ....
小夜時雨
雨がしとしとおしゃべりしてるよ。ぼくたちが忘れてしまった言葉で歌っているね。ぼくら魚だったころあんな風に泳いでいたのさ。雨粒は小さな海だからひと粒、ひと粒に、ほらだれか泳いでいるよ、な ....
餌をつけた針をゆらり
次の瞬間に竿はしなり針は
川面に静かに滑り込む
じいちゃんのとなりに座ってぼくはみていた
それから黙って手渡された竿を手に川面を
じっ、とみつめ ....
身も世もなく叫んだ男の穴という穴から色とりどりの花や艶やかな芽が
吹き出して🌱🌱🥀🥀🌱🥀🌱🌺🥀🌱お花畑だ
おや西瓜もあるぞ、美味そうだ
あら綺麗ねぇ。なんて花?
人々は微笑みながら ....
『椅子』
もしここに椅子がなければ、
自分だけ
椅子がなければ、
どうするだろうか?
立ち尽くすのか、床に座るのか
だれかの椅子を奪うのだろうか
それとも黙ってその場をさるのか
....
動かない、くだらない
戯れ言が舌を翻弄して
降ったりやんだり、うまくない
雨みたいなもんだ、うまくない
嘘にまみれた言葉、うまくない
語りたいこと語りたくないこと
押し合い圧し ....
そおっと生きるさんの帆場蔵人さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
まぼろしのように
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帆場蔵人
自由詩
5
18-12-25
冬はコートを纒い、何かを隠している
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帆場蔵人
自由詩
3
18-12-22
わたしに咲く薔薇
-
帆場蔵人
自由詩
6*
18-12-19
小夜時雨
-
帆場蔵人
自由詩
5
18-12-16
村の記憶
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帆場蔵人
自由詩
4
18-12-14
花畑
-
帆場蔵人
自由詩
3*
18-12-13
椅子のいる風景
-
帆場蔵人
自由詩
7*
18-12-12
雨を降らせたくて
-
帆場蔵人
自由詩
3
18-12-10
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