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さあ悟れずに生きていく
線路に財布を落とすようなとき
駅員がひとりもいないようなとき
ホームから降りて財布をとるようなとき
だれかが非常停止ボタン押して大騒ぎ
平成は昭和 ....
雲に
貝殻の内側みたいな光の
虹が
なんど見ても映っている
なぜ
初心を忘れてしまいそうになるくらいの
たくさんの金が毎月入ってきている
服や靴、食事やタ ....
東京の風がつよい
霞がかった青空だ
むりやり既視感を
呼び起こさなくても
子供のころ学校で
教室の窓にうつる
運動場や町並みだ
あのころの細胞は死滅してて ....
あのころまだ
ふたりは人生一回目だったから
ぶこつだった
ぎこちなかった
ぼくはピンクいろの布団を
蹴とばしたし
あたしはあなたが寝るのに
電気を消さなかった ....
観念といのちが混じりあう
人工は自然人による作だ
どこかにあるだろう決定的なもの
そんなものあるはずもないのに
あるように振る舞ってしまう
言葉で掴みそこねている
....