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レンガが降ってくる

##### 線路

十字ボタンで突き刺したんだよ

 夕闇の水田のなかを、幽霊たちがとぼとぼと歩いていく。
龍田姫の誘うがまま円舞する

ちちろ鳴く指揮者は月と心得て

ちちろ鳴く指揮者は空の上にありて
言い訳を何に帰そうか夏の月

病み疲れ若葉の想いも過去となり

真夜中に起きて明日は百日紅

見られない思い夏の日遠ざかる

粛々と夕立を待てば真夜中で

風鈴やガラスの音色涼し気 ....
痛み止めのかわりに睡眠薬を飲んで、
買い物へと出かけて行く。

主婦に休みなんてないんだよ。
あなたは主婦ですか?
いいえ、家事手伝いです。

わたしは単なる家事手伝いです。
昔は夢や ....
こんばんは。
今のHさんが高次元の立ち位置に立って物事を観測している、
ということであれば、それはHさんにとって正しいのです。

ただ、わたしは、例えばイチゴケーキを買おうと思ってもお金がなく ....
カフェインが入っているのが嫌いだから、

と言って、君はデカフェを飲む。

そんなのおいしくなくない?

って聞いても、君はくすくすと笑うだけ。
ゆりかごは揺れて、
赤ん坊は空に行ったんだよ。
ゆりかごは揺れて、
母親は涙を流した。
父親は、出稼ぎで都会へと出向いていた。
ゆりかごは揺れて、
亡き子はいずこに?
そして今、あの世で ....
君と自転車に乗って行こう。
白い(黒い)自転車に乗って、どこまでも。
海岸線にたなびく雲。
あの向こうの向こうに、青空があるんだ。
雨降りお月さまは、どこへ行く?
それは雲の上、星の彼方。
わたしたちには見えないものも、
宇宙飛行士なら眺められるね。

雨降りお月さまは、どこにいる?
きっと今は、隠れんぼの途中。
彼 ....
*1つのティーカップ1


 整理するとこういうことになる。

 まず、彼女は交通事故にあった(それは君の元ルームメイトから後で聞いた)。そして、幸いに怪我は軽症で済んだのだが、君は ....
*曇り空1


 こうして僕は晴れて君と知人同士の関係になったわけだが、友人関係になったという感情はどうしても湧いてこなかった。実際、君にとって僕は「お客さん」の一人でしかなかったろう。 ....
*レモネード1


 初対面の君とあんなにも長く話し込んでしまったことが、僕にとっては意外だった。でも、案外芸術家というのは皆そういうものなのかもしれない。自分以外は皆お客さん、そういう ....
    このせまい場所をそっと歩いて下さい
    豊饒な広い土地も
    このエメラルドの光が囲む
    この胸ほど広くはない
        ――エミリー・ディキンスン  


 ....
7.コーダ


 その数日後、葉子は数カ月ぶりに弟に連絡を取った。あの日起こった出来事については、自分の幻覚か幻想か分からなかったので、話さなかった。ただ、自分の気持ちだけを素直に話すこ ....
霜月の初めに思う来年の賦

秋の夜も残り少なし仰ぎ見る

孤独とのはざまにあるは若煙草

夕暮れて秋の雨降る庭の隅

時雨れては{ルビ首=こうべ}の垂れる文化の日

孤独との架け橋 ....
薄紅葉家の庭にもあったっけな

惚けてはうつつに帰る秋の昼

母の味欠けていたのは椎茸や

そぞろ寒戸外に出るも少し震え

果てしない夜中にまんじりともせず目覚め

秋の朝見上げる ....
 ホロウ・シカエルボクさんの詩について。氏の詩は長いです。そして起承転結もはっきりしていない。そのことが氏の不人気につながっていると思うのですが、ここは忍耐力を身に着けて、氏の詩を最後まで読んでみるべ .... 宵闇に吸い込まれてゆく花花火


秋雨のしのしのと耐えるばかり


にぎわいを求めて集う秋の雲


小ぬか雨痛みを閉じてひたに降る


宵闇に問いを重ねる神無月
魔法石とは、魔法素子を集めた結晶のことだ。
この魔法石がなければ、人々は魔法を使うことが出来ない。
今は科学が廃れ、人々はもっぱら魔法を駆使して生活している。
ほんの小さな子供でさえも、火を起こ ....
 

晴れた空の中に、{ルビ時間=そんなものはどこにもない}を探している。
 

 
足立らどみさんの朧月夜さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なつかしさ- 朧月夜自由詩11*24-12-28
つれづれと俳句(半分)- 朧月夜俳句4*24-11-23
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5+*24-11-19
- 朧月夜自由詩12*24-11-11
ある手紙から- 朧月夜自由詩11*24-11-7
デカフェ- 朧月夜自由詩5*24-11-6
ゆりかごは揺れて- 朧月夜自由詩4+*24-11-1
君と自転車に- 朧月夜自由詩3*24-10-30
雨降りお月さま- 朧月夜自由詩5+*24-6-8
青空とレモネード④- 朧月夜散文(批評 ...4*23-12-29
青空とレモネード③_- 朧月夜散文(批評 ...2+*23-12-27
青空とレモネード②- 朧月夜散文(批評 ...4*23-12-26
青空とレモネード①- 朧月夜散文(批評 ...5*23-12-24
音楽と精霊たち③- 朧月夜散文(批評 ...2*23-12-22
つれづれと俳句- 朧月夜俳句3*23-12-1
つれづれと俳句- 朧月夜俳句8+*23-11-8
ホロウ・シカエルボク氏の詩について- 朧月夜散文(批評 ...5*23-9-22
つれづれと俳句- 朧月夜俳句5+*23-9-8
魔法石- 朧月夜自由詩2*22-1-1
空と虚構- 朧月夜自由詩3*20-5-15

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