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水面を幾重にも抱きながら藻が囁く
流れは何をも見送るもの
躓くものも うつむくものも
嘲笑うものも 祈りのひたいも

魚が撥ねる
いま その尾が視とめた光の破片が
太陽の剥がれた抜殻とし ....
手の平を透かして、皮膚の内側から太陽が射す
精霊が戯れる木陰にいて
同じ歌を幾度口ずさんでも
けっして消えることのない痕跡
その痣を口移しであなたの皮膚に刻んでは
剥がれ落ちようとする人間の ....
糸を伝わる震えとぬくもり
声の往信が私達をつがいの鳩にする

時間が道路なら振り返って走ろう
白線にそって回顧の草を摘みながら
あの白い家屋に飾ってある
陽に焼けた一枚の写真を目にするため ....
あおいみつるさんの由木名緒美さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
虫のなみだ- 由木名緒 ...自由詩15*19-7-20
燃えさしの煙草と蝉の抜殻と- 由木名緒 ...自由詩6*19-5-31
世界は泣いている- 由木名緒 ...自由詩15*18-11-16

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