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封筒を開くと雨が降っていた
ポプラを濡らし翻るみどりの雨
ふるえる雛鳥を包み込む手つき
そうして一気に命を絞り出す
言葉は自らを断つ
川沿いの公園
濡れるがまま置き去りにされて
終わ ....
エンジンを切った軽ワゴンの屋根を打つ
冷たい春の雨のリズム
捉えきれないπの螺旋を
上るでも下るでもなく蝶のタクトで
震えている灰を纏って朝は皮膚病の猫に似る
考えている
....
木片の内には像も形もない
{ルビ自=おの}ずと示す雛型も
なぞるべく引かれた線も
一つの像が彫り出された後で
木片はその内部に
一つの像となりうる可能性を秘めていたと
言えるだろうか
限 ....
今朝は冷たく澄んだ風と光のやわらかな壜の中
――長らく闇を枕にうつらうつら微睡んでいたのだが
凪いだ二月の日差しは眼裏を揺らめかせ熱を奪い
夢のへその緒を焼く 声を失くした叫びが黒点となる
....
長崎螢太さんのただのみきやさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
モノローグ/断絶のために
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ただのみ ...
自由詩
12*
19-6-23
金の林檎
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ただのみ ...
自由詩
5*
18-3-10
空を彫る者
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ただのみ ...
自由詩
15*
18-3-7
酔っ払いの手記
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ただのみ ...
自由詩
8*
18-2-28
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