くちばしを失くした鳥が
空を叩かなくなったから
こんなにも暗い世界なんだ
会いたい人はもういない
欲しいものはきっと売っていない
あの街ではぐれた心と
似たような色の
ミルクティ ....
君は小さなかみさま
君には大津波を引き起こす力もないし
君には難しい摂理もない
ぐずぐず泣いたり
おっぱいを飲んだり
ぐっすり眠ったりしているだけだ
それでも君はかみさま
君はただ存在す ....
死んでないまだ死んでない生きている実感乏しい腹は減ってる
人体にネジはあるのかありそうだゆるんだまんま性欲の渦
先端が鋭く尖っているナイフ隠し持ってる心は闇だ
欲しいもの捨てたいもの ....
解決策を与えるものではない
また何かの行動を推奨するものでもない
溺れる私が溺れるさまを記録しただけの
心の慰めで
また他の溺れる者にとってもの
慰めになるかもしれない
こうし ....
When swimming, though crying but nobody notice of it
{引用=泳いでいるときは泣いていても誰もわからない}
That's the same ....
蚊取り線香が灰になって
受け皿の中で生きている
灰色という新しい姿に変えて
美しく
受け皿の中を楽しませてくれる
{引用=二人の旅行}
迷い込んだ蝶が鍵盤にとまった
ゆっくり開いて
ゆっくり閉じて
あなたは水へと変わり
音楽は彫像となって影を落とす
わたしは感覚と記憶
去るものと共に流れていった
....
いよいよ東京オリンピックが
開催されるということで
池江璃花子ぐらいに
喜んでいる私ですが
何が楽しみかって
オーストラリアの重量挙げ選手で
トランスジェンダーの元おっさんが
性別を女性 ....
もし俺の前に、何処かの大金持ちがあらわれて
俺なんか一生かけても稼ぎきれない大金をポンと置いて
あんたにみんなくれてやるから自由に使って良いと言ったら
俺はあっさり魂を金に売り渡すだろう
....
子どもと大人の間には境界線ががあると信じていた
それを踏み越えなり限り大人にはならないだろうと信じていた
子どもと大人の間には河が流れていてその上にかかる橋があると想像していた
少年は自然な ....
多かれ少なかれ 理解されないのは相手のせいだと思ってる
それでもいいよ そんな言葉を待っている
私はいつもたいしたことなくて
根拠なくお呼びがかかるのを待っている
さよならヤーヤボール ....
月並みな幸福も
月並みな不幸も
みんなは興味がないから
今日も話を盛る
月並みな嘘なら
誰にもばれないからいいさ
みんなは会釈して
わたしを見守ってくれている
そのうちに味 ....
何も言わなくても
伝わることが増えた
あなたと付き合い始めた頃は
何だかぎこちなかったけど
長くなればスムーズになる
喋ることは大切だけど
長くなればなるほど
喋らなくてもわかる ....
目的地が設定されました
音声案内を開始します
目的地まで真っ直ぐ伸びるこの道
ニ番目の交差点
その手前にある空き地に入ります
空き地の裏には森が広がっているので
標のない獣道を
....
寂しい夜は盛り場に出て
物憂げな顔の女を抱いた
日銭を稼ぎ働く俺は
憧れだけで故郷を捨てた
ふるさと遠く流離う俺は
帰る当てなく安酒あおり
名前も知らぬ住まいも知らぬ
行きずり ....
果てしない天海
月は彷徨う
青白い光が染めて
時間の滴をまとい
徐に揺れる波間
海鳴りは語りかけ
吐息が寄り添う
砂浜にひざまずき
一粒一粒を愛でて
ふたりだけの砂の ....
この世界の終わりを待ちくたびれるより
自分の世界が呆気なくお終いになるよね
人間は便利な機械を次から次へと作るけれど
そのうちに人間そのものがキカイになってしまう想像が
ついているのかな
....
他人のシアワセは嫉妬するだけで
自分のシアワセに変換するなんて
それこそ神業だから
それが出来る人は自分のシアワセを
よほど持て余している人だから
俺から言わせたら
ふざけるな
....
あのよ
そっぽ向いてて
そっぽ向いてて
よそ向いてろよベイビー
僕が好きなのは
いいと思うのは
君の横顔だけ
こっち向いて
笑ってくれるな
くそったれ
あのよ
寝 ....
考えている 詩の文章に 目を閉じている
車の窓の 遠くの方から 音がしてくると
僕はまだ少なからずの友達がいた頃を思い出すのだ
窓を開けて 部屋の中から 顔を見せては
感じていた 生きているこ ....
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ
あさ
こぼれる
かわいそう
ことばだけ
ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
感覚する、
風の通り道、雨の匂い
そのたび新しい自分がいて
ぼくは大きく手を広げる
この広大な地球の上で
この肉体を抱えながら
笑っている泣いている
すべて愛しい日常些事
一つ一つ噛み ....
おまえは、哺乳類だし、ミトコンドリアと共生してもいる。なるほどお前の予感はこういったものだ。たとい愛は滅んだとしても我々には科学がある、と。
おまえは、おまえが自分の事をおもうほどさほど悪くは無いの ....
雲のどよめき艶めき、うふふ
夕暮れ間近に囁くもの
出口は入口と延々と
展がる地平に眩む我
水の色開け灰色散らし
流れる流れる、地の果てまでも
朝早く、やっている時間帯の、
映画の中で、どうしてもというわけではなかったけれど、
「街の上で」と悩んで、
時間上の都合から、「花束みたいな恋をした」を見た。
下北沢か、調布か、だったら、 ....
離島に夏がくる
隣の猫は人間になりかかってきた
この忌まわしい季節には
神経節細胞の痛みだけが秩序ある情報なのだ
ぼくの離島は温存されて
真夜中に大陸とひそかに交信する
部屋のAI ....
冬休みが終わると
みんなお金持ちになっていた
ぼくは仲間外れ
なんでおじさんもおばさんも
いとこもいないの?
わけを聞いても
よくわからないけど
おじいちゃんおばあちゃん ....
孤独である
諦めている、静かに
幸せとか不幸せとか
ただ驚くのだ、
世界に自分に詩に一日に
オドロキは転がっているから
至るところに
オノレが在る、セカイが在る
光の一閃、 ....
死んでいても良いよ
でもそれに飽きたら生きてみれば良い
なんで裸足で水溜りの路を歩くの
気持ち良いからだろ
馬鹿
うまいこと言いたいとか
いらんこと言わないとか
あまり気にしなくなって
うまいこと言えないし
いらんこと言っちゃうし
自由でいいんじゃないかな
各々そんな感じだから
当然まとまら ....
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