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春うらら
光のどけき街を行けば
子供と老婆が手繋ぎ歩み
すれ違う人々微笑んで
命の讃歌を歌い出す
季節の巡り、宇宙の鼓動と同期して
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
季節はまた一巡りし
俺はぼんやり宙を眺める
不安定な気分はいつもながら
鉛の身体も相変わらずながら
まだまだイキマスヨと独り言ち
何処からともなく湧くチカラ
指先じんじん温もって
また一 ....
ああ 春の匂いがする
ああ なんて孤独なんだろう
ああ ひたすらに歩み進む

命、息吹き
命、育ち
命、枯れ果て

底無き宇宙が開くもの

ああ なんて指先の温かい
ああ 春に湧 ....
憧れが溢れて来るこの夜、 
空間は全くの無音で
誰かの透明な吐息
遠くわたしが聴いている
純白の気 
立ち上がる
動いていく底から
純白の声 木霊する

風は木の葉を散らし
人は言の葉散らし
瑠璃色の地球は
冴え冴えと
自我の意識の奥に座す
(光ひかり、光の輪)
人は ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
さささささっ 

走る
すすすすすっ

消える
今ハ
静まり在るもの
森羅万象、
さささささっ
すすすすすっ
ハシル キエル
消え走る!
呑まれ飲んで
また呑まれ

 ....
開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
名指され得ぬモノ
今刻々と
降っている降っている

 *

獣の声、
響いていた
死者の声、
響いていた
師走も端に走りいき
年の瀬都会の大渋滞
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほの ....
光の空、
いよいよ透明に青散らし
冬、深まる
深まる冬に
強い熱放つ、
太陽は天に貼り付いて

霊園に佇む墓石たち、
しづかしづか 白骨を打ち鳴らす
水を運ぶ両側で

一つの墓石 ....
燃え上がる
刃、突き立て
燃え上がる
沈黙の極みのこの夜に
刃、突き立て
燃え上がる


コトバ、ことば、言葉よ
おまえの響き
俺の脳髄を串刺しにし
後頭部から抜けていけ
 ....
夢の蝶、舞う
遠去かる
宇宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また現れ

あらゆる現の美をよろめかせ
その軌跡のおぼろな輪郭を
響かせて 響かせて
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
うじゃうじゃと
うじゃうじゃと
ことば湧く
わくわくと沸く
湧く沸くとわく
湧く沸く湧く沸く
ワクワク ト 鳴って!


くねってみようひねってみよう
やはらかに しなやかに
こ ....
無音の現に
頭突っ込む
頭呑まれて
言葉を捨てる
要らないんだ
要らないんだ
伝達言語、要りません
白壁囲う白い部屋に
伝達言語、要りません


壁を叩く
沈黙の壁叩く
壁な ....
宇宙は雪降り
街は冬晴れ
燦々と照る
太陽渦巻き
宇宙の渦巻き
俺は聴く
銀河が
旋回
する
音を

タタタタタッ
走る走る
芭蕉の奥の細道を
走る走る
タタタタタッ
 ....
書く、
打つ、
叩く 言葉
ひたすら 
書く、
打つ、
叩く 言葉

朝方
酷くうなされ
幻のなか
さ迷い出た
便所に行っても
幻に包囲され
恐 
の文字、
踊った
 ....
世界、割れる
割れる世界の
音、ヒタヒタと迫り来て


今日は曇天冬模様
と打った ら
冬も酔う
と 出た!
冬も酔う冬模様
冬模様冬も酔う 冬冬冬、終、
糸、冬 糸冬 
いと ....
陽の光満ち、
無数の銀の矢飛び交うなか
私の意識は泳ぎ出し
遠く貴女の声を聴く

久しく憧れ懐かしい
囁くような貴女の声は
やがて天空に力強く木霊して
飛び交う銀の矢を震わせ
降って ....
静かだ

この現、
静まり返り
沈黙の間に
無音の響き
行き交って

静かだ

音の精霊たち、
掬うコトバに
寄り添って
ナニカガ ウマレ ソウダ

言葉
宇を身籠もり
身籠もる言葉は
響く声また声の渦
底無し底無し底の底から
何かが何かが ウマレテイル


夏の炎天下の縁側で
西瓜を食べている
 ....
ど どもる
ど も っ て し ま う 
うちゅうのまんなかで
まんまんなかで
底を測る そそそここををを
まんまんなかで
うちゅうのまんなかで
ど も っ て し ま う
ど どもる ....
風になびく
ススキの穂が
水面を滑る
 
 眼差す太陽にギラリと光り
       
到来した冬は
情け容赦なく
すべてを裸にし
覚醒の輪郭を
与えていく
 
 透徹として刄の ....
落ち葉舞うもう絶え間なく絶え間なく

鰯雲流れ流れて西へ行く

木立の間茜の光冬陽落ち
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
青空が見えている

静かだ

青空を見ている

静かに


呑まれていく
わたし


青空が見ている

静かに
鈍色空は僕の心
鈍色空は僕の気分
鈍色空は行き止まり

そうしてぼんやり全てに呆けて

僕の心に花野が開ける
狭い暗渠を通り抜け
あの無上の花野に至る
遠くの森はいつの日か
愛娘と歩いた森
今頃木々が色づいて
キラキラ綺麗に輝き出し
二人で辿ったあの道を
艶やかに照らしているだろう

 娘よ、お前は元気かい?
 今頃二十歳のその道を
 ....
秋の夜に
煌々と浮かぶ半月は
闇に艶めく大地のあちこち
銀の涙を溢しながら
陶然として傾いていく

わたしは寝床でゆっくりと
その推移を辿りながら
迫り来る世界の無表情に
今夜もやっ ....
石村さんのひだかたけしさんおすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
walk・on6_春の讃歌- ひだかた ...自由詩719-3-5
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walk・on5__春うらら- ひだかた ...自由詩8*19-3-2
Walk・on_4_春の感慨- ひだかた ...自由詩7*19-2-27
夜の響き(改訂)- ひだかた ...自由詩518-12-29
ト_なって13__空無オン!- ひだかた ...自由詩5*18-12-29
ト_なって12_孤独_- ひだかた ...自由詩618-12-28
ト_なって10_飲む呑まれる- ひだかた ...自由詩318-12-24
推移- ひだかた ...自由詩1018-12-23
ト_なって9_声へ- ひだかた ...自由詩6*18-12-22
師走の墓参- ひだかた ...自由詩9*18-12-18
ト_なって8_コトバ、ことば、言葉よ(改訂)- ひだかた ...自由詩3*18-12-18
夢の蝶- ひだかた ...自由詩10*18-12-17
降りていく(改訂)- ひだかた ...自由詩7*18-12-16
ト_なって7_沸騰宇宙- ひだかた ...自由詩5*18-12-16
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ト_なって5_声ことば- ひだかた ...自由詩2*18-12-14
ト_なって4_書く、打つ、叩く_- ひだかた ...自由詩5*18-12-13
ト_なって3_割れる世界- ひだかた ...自由詩4*18-12-13
- ひだかた ...自由詩818-12-12
透空- ひだかた ...自由詩3*18-12-11
在るの根っこ言葉の根っこ(改訂の改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-12-10
ト_なって2_底を測る- ひだかた ...自由詩4*18-12-10
冬よ、進め- ひだかた ...自由詩9*18-12-9
夕景(改訂)- ひだかた ...俳句9*18-12-2
街角にて- ひだかた ...自由詩9*18-11-27
失語- ひだかた ...自由詩7*18-11-25
呆けて- ひだかた ...自由詩10*18-11-22
遠くの森- ひだかた ...自由詩13*18-11-18
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