すべてのおすすめ
目をつぶると発作に襲われる
しかたがないからデパスを飲む
こんな苦しみのような不安に
誰もがさいなまれているのだとしたら
誰もが静かに降る雪のよう
誰もが深海のプランクト ....
鏡にわりとかわいいあたしがいるよ
父のニコレットを噛んで見つめてた
なんだか誇らしげに鏡を見つめてた
いつのまにか母の遺骨を見つめてた
学校から帰ってきたら母が死んでた
....
大女優が余裕のリハーサルするような君をいとしいと思う
牛乳たすヨーグルトはヤクルトだったっけ
神経質な目をしたりスヌーピーみたいになったり
生きていることすべてがみんなをいい雰囲気に ....
台風一過の朝ひかりが秋過ぎて
きのうの幸福が嘘のよう
影の長さで測ってみるか
ひとつ幸福でもつねってみるか
あんまり振り幅が
大きいもんだから
失くなることから ....
もうだめ
じゃあないだろ
おおきないんせきが
このほしにぶつかろうと
わるいほうこうに
よのなかがながれていこうと
まだだいじょうぶ
いのちをかけて
い ....
宇宙サイズで見たら
地球が爆発したって
なんにも変わらない
京の命が消えたって
なんにも変わらない
村田諒太がWBA世界王者なったって
季節外れの台風が来たって ....
命の意味は宗教的
命の意味は種の保存
命の意味は空間的
命の意味は
命の意味はたくさんあるけれど
命の定義はひとつしかない
決めつけたら駄目
決めつけたら駄目 ....
今会社が社長に私物化されていて
そのつけがいずれは社員や株主に廻ってくる
そしたら新しい社長には経験不足の頼りない社長がいいのか
やっぱり今のまま会社を私物化している社長がいいのか
....
あったかも知れないもう一人のぼくを
過去もみらいも夢想できないけれど
傷つけることなんてもっとできないや
きのうあのひとが嬉しそうだった
ぼくがいなくてもみんな大丈夫だ
....
あたりを探してしまう
記憶からはじまるここではない世界
懐かしがることも
未来を夢想することも
むなしくならないように
あの音楽を聞いている
恋や授業や催しに
....
ドライブのかかった行進曲
モノクロのぶちぶちいってるフィルム
曇り空
背のたかい草むら
ワンピース
にのうで
石立鉄男のドラマの再放送
水灰色の昭和に食い ....
ぼくはいちにちに何百回も
不安になったりホッとしたりしている
手を離してくれないのに
ぼくが手を離しても
手を離してくれないのに
それに感謝することが出来ないのだ
....
ベイベー
まどろむ沿線が歪んでも
引き裂かれて流す涙とか
カモンベイベー
そんなもん毎晩愛苦して
どっかに突破したい
脳だけじゃ我慢ができない
こっから突 ....
ある日かわいくていじらしいおさかなが
つりぼりで
おとなたちがおとした針にくいついていました
かわいいけれどまずそうだったから
おとなたちは糸をきってしまいました
い ....
音楽は音になる
音は盆栽になる
盆栽は音楽になる
それ自体がフェルマータ
その音楽とは
プランクトンの独り言
電子音のような自然音
朴訥なるデンジャラス
....
公園で
夜のベンチで
おとこがきもちを冷ましている
仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来
おとこがきもちを冷ましている
夜のベンチで
公園で
何度みつめ ....
少しばかり荒野だ
もうひとの消えた暴動のあと
キャンプのテントで鼻唄など歌う
凄惨は朝から静謐にくりかえされる
みんな見捨てて
間違っちゃいない
粛々と俺も含めてう ....
茫々と 野を下りて 犬に非ず
紅葉まえの木々からも虫の音が
鈴の音が
降ってくる
星の音が
大マゼラン星雲から降ってくる
もうひとりの自分よ
観測しておいてくれよ
俺に期待してくれよ
....
いつもの公園で待ってるから
ガラクタみたいな行進曲
ツギハギだらけの人生だ
くるまに轢かれてもラチられても
なんともならなくたって
なんとかなったって
悪意しかない ....
努力が足りないのか
家庭が悪いのか
行政が悪いのか
国がやるべきことをやっていないのか
貧困問題もそうだが
秘密保護法問題にしても
じぶんには関係のない話だと
....
ロケットが発射
ミサイルかも
空を焼く音
宇宙に突入する音
悲しいかも知れない
張り裂けそうかも知れない
ぼくの敬愛する首領様が
世間では狂人扱いされたり ....
いのちやたましい
こころとかからだ
ニュートンもアインシュタインも
森敦もサルマーンルシュディーも
この宇宙の法則性や人生のからくりを
知りたくて知りたくてたまらなかった ....
会えばぜんぶ吹き飛んでしまうのに
臆病者も恥ずかしがり屋になれるのに
町に吹く秋の風
銀杏のひかりはすっかり黄色いのに
虫の声が星のように瞬いているなのに
どうしてど ....
大歓喜せよ
単なる歓喜ではまるで足りない
そうだ
パッパッパッパッ、パッパッパッパッ、パッパッパッパッ、パアッーパアッー、
大歓喜せよ
浅い息
あぶら汗
目を ....
きょうは電磁晴れ
ドイツもオランダも
ギリシャもナガサキも
世界なんて波の調べ
もっと適当でいいよ
意外な感情や答えを
ばっかみたいにトレース
男も女も愛 ....
五十も近くなって
懺悔の意味がわかりはじめた
世の中は夢まぼろし
そこにとらわれていたら
真実と同居できない
夢まぼろしにとらわれてごめんなさい
真実と同居して ....
夜風たのしい
思い出す当たり前のこと
当たり前は当たり前ではないこと
夜風さびしい
思い出す傷つくこと
傷つく体力ももうどうやらないこと
夜がはやい
ビル ....
好きになっていく
好きになっていくと
ある朝そらに一面に
きみの胸像が浮かぶ
それはふたか宇宙だ
きっと宇宙のほうだ
好きになっていく
まだ蒸し暑いけれど ....
尊い場所にはふつうのひとびとが沢山いた
そこは緑と和が充実していて
巨大な茶室のようであり
森林もある平べったい庭園のようでもあった
ぼくらは散歩していた
池を模しただだ ....
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