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白い羽根のような雲がゆっくりとほどけ
ひとつの比喩が影を失う
意味からやっと自由になった娘らを
解釈は再び鍵をかけ閉じ込めようとする
ああ自己愛
鏡の中にしか咲かない薔薇よ
瑞々し ....
影かすめ
ふり返り だれも
――夏よ
荒ぶる生の飽食に晒された{ルビ石女=うまずめ}よ
あの高く流れる河を渡る前に
刺せ わたしを
最後に残った一片の閃光をいま
仰向けに ....
まだ強い日差しを俯く花のように
白い帽子で受けながら
歩道の向こう
小柄な婦人が歩いている
ゆれるバッグの中で
小さな鈴が歌っている
{引用=――しゃらん しゃららん}
たったひとりの{ ....
最初とりとめもなく
かわいた歩道にうずくまる影を
そっと押さえただけ
絵本の中の魚を捉えた
子猫の白い前足のように
半眼で
光の粒の粗い朝だった
明けきらぬ森の外れ
木漏れる光にふ ....
雨色の絵具
乾かない涙と癒されない傷のために
散り果てた夏の野の花を
鎮魂に疲れ果てた大地へ捧げる
生者の燃え盛る煉獄へ
死者を捉えて離さない
空砲の宣言と
紙で織られた翼のために
憤 ....
キーボードの上で
テントウムシが{ルビ触覚=おぐし}を直している
ENTERの右の
7HOMEと8←との間
溝にハマった姿勢だが
寛いでいるようにしか見えない
{引用=どこから とか
....
忍野水香さんのただのみきやさんおすすめリスト
(6)
タイトル
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日付
さてどうしよう
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ただのみ ...
自由詩
9*
17-9-2
夏石女
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ただのみ ...
自由詩
14*
17-8-30
小さな鈴
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ただのみ ...
自由詩
13*
17-8-26
半眼
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ただのみ ...
自由詩
8*
17-8-19
生者の鎮魂
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ただのみ ...
自由詩
11*
17-8-14
真夏の夜の夢の手前
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ただのみ ...
自由詩
13*
17-8-12
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