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すべてのものはうつろう
そのうつろいは後ろへとたなびく
そのたなびきはにじみつづけて
私はかなしい
すべてのものののうつろいとそのたなびきが
かなしい
すべてのものはうつろいつづけるから
 ....
そしてゆっくりと
身体から夏が剥がれ落ち
空虚するための九月がやってくる

白を纏う
夏のように
眩しさを反射するための白ではなく
とり残されるための 白

とり残されて
空虚する ....
忍野水香さんの塔野夏子さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ことに春のはじめは- 塔野夏子自由詩4*18-3-21
空虚するための九月- 塔野夏子自由詩8*17-9-1

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