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柔らかく温度のない雪が降り積もっていく
地面の上 僅か数ミリの湿った土を粉白粉で薄化粧でもしたかのようなそれは
僅かに立ち昇る薄絹のような柔しい蒸気で一瞬にして煮溶けていく
子供とは何なのか ....
すこしまえのわたしは、やっぱり今よりも数倍甘ちゃんで
きっとなにもわかっていなかった
今になってそれを思う
すこしまえのわたしは、いまよりもまだ、まだ、希望を抱えていたんだ
本当は ....
半透明なガラスのような水の膜
その向こうから覗いているのは、わたしの目
何故生きているのですか
そう尋ねているわたし
未来とか将来とか一生添い遂げる人とか家族とか
そこにはそれら ....