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シンプルな夜明けだ
明白な空の色
みつめる視線
とりあえず旅に出よう
あまり太りたくない脳細胞。
わかりやすい風景の片隅
細身のわたし
きれのいい動き
飛ぼう 宙に。
....
この部屋には何も聞こえてこない
何も聞こえてこない
物音ひとつ聞こえてこない
静寂に包まれた朝
庭の向日葵は干からびている
こっそりと命の種を宿したまま
死に果てぼろぼろに
静寂 ....
わたしの詩は、わたし自身
偽ることはできない
魚なのに鳥の詩は書くことはできないし
苦悩に暮れているのに
歓喜の詩は書けない
逃げることも
隠れることもできない
本当が体現される ....
しろい光をうけて
まぶたを閉じた
過ぎ行く夏の
忘れもの
瓶の中の南の島に
寄せては返す波
貝殻に耳を澄ませば
懐かしい故郷の唄
星よりも遠い
あなた
面影を抱 ....
風が吹いてくる
夢をさらって 追いまどい
所かまわず星を散らす
遠くから歩いてきた
揺れる陰に怯え
さまよい歩く道の果て
落ちてきたリンゴを磨き上げ
かぶりついた
罪の味 ....
蝉の声が木霊する八月
風もいくらか涼しく感じる
この頃一日が飛ぶように過ぎてゆく
一時間が 一分が 一秒が
飛び去ってゆく
人生も暮れかかり
淋しく感じるこの頃
蝉時雨の ....
太陽と海
向日葵と風がうたう
忘れては 思い出す
風鈴の音と蝉の声
笑いあい
遊びまわった
終わらない時代に
僕らは夢を見ていた
スタンドバイミーが
聞こえてくる
....