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vintage /いびつな字で書かれたノート
白紙のまま棒にくくりつけて
見せびらかすように振ったとしたら
それはきっと僕の人生を降参してしまうことになる。
何故書くのか?その問 ....
「千億の夜/祈り」
豆電球のように丸く鈍く光る月
ライフル銃が墓石のように突き刺さった荒野
足を引きずった兵士が一人 歩を止めて
岩陰に座り込む
一つの弾倉も放たれること ....
隣に座る男が見えなくなるほど部屋に充満するタバコの煙
顔が見えたって同じこと ここじゃ誰もが手札を隠してポーカーフェイス
体にまとわりつく緊張感はここでのドレスコード
目の前で
たまらず首 ....
美しく光る蛍追って洞窟の中に迷い込んで
どれくらい経っただろう
闇の中を右往左往
すり減った靴底 穴の空いたジーンズ
恐怖で頭から滲む油汗
苛立ってついた悪態が
洞窟の中を反響して
....
地面すれすれまで押し潰されるバネ
チャンピオンのボディーブローをまともに受けて膝を曲げた挑戦者
獲物を見上げ
後ろ足に全体重をのせる猫
ベルリンの壁に隔てられた互いへの思い
....
スタートの合図も早々にライバルと逆方向に走り出した
あの黒い競走馬は今も人知れずどこかを走ってるらしい
騎手を乗せることもなく
誰かに期待されるでもなく
競馬場にに行くチャンスがあっ ....