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額の上の
紙の風見鶏
けだものはただ聴いている
手のひらのなか冷える円柱
空のはさみ
晴れとしずく
風と渇き
音と苦み
筒の空を伝う水
上の上 ....
光を打つものの影が
空に映り揺らめいている
二本の穂の墓
影が影に寄り添ううた
切り落とされても切り落とされても
見えない部位は羽ばたきつづけ
音の無い風が生ま ....
水紋のそのままが伝わり
川底の色に雨が加わる
あやまちの子が
夕暮れに手を振る
曇わたる曇から蒼が降り
唱う譜面の切れ端も降る
幾つかに分けられた家並から
楽隊の ....