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物語を終えて、影ばかりが白く、うつし身より抜けて落ちる。うなだれ歩む私に踏まれ、足跡が明るく、目眩がする。
(あれは何時のこと、砂利の上に転がる私の首が波に洗われている。薄曇りの空には天女様がい ....
楕円
(ellipse)
から、蛇行するよ、君の眼球運動会
なんて空疎な視覚遊びにきゃっきゃと、ち
よ
こ
....
骨のはら、平らかにひろがってゆく
りと、たってしまう。そよぐ音が、声が
あることの根をふるわせよ、ふるえ、よ、と
しきいにふれるか否かの下方でなる
よよ繰りかえす「ことのね」のれつ
おん ....
題名を知らないシャンソンが鼓膜から記憶へと
空気を振るわせ、時間と空間を潰して流れる
後になって知る、このフレーズは本来なく
この旋律は架空であると。
記憶の断片が忘却の窪みで発酵する
....
すべらかなもの、私から失せて久しく
侘しげにうずく夜ごと、骨に枯れた詩脈を
あらためるように流れる青、
浅い呼吸を徐々に沈めよう。泡のように
無色の生気が立ちのぼるよ。乾くおもてに
色と ....