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防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ....
空にはもう
手が届かない



真夜中、
潤いが消失した部屋で
繰り返し観たものは
果てしない砂漠での蜃気楼、の夢

瞳を覆う
色が無い眼鏡の、曇りをふき取っていく
余分なもの ....
ジンジャーエールの
薄いこがね色に光る泡を
優しく、かき混ぜ、溶けるように
わたしの過ぎた惑いを
散らしていった



冬の早朝に舞い降りる霜のビロードで
肌のヒリヒリする感触が
 ....
離れると 音もなく
落ちた 花びらは
ひとつひとつ 冷たく発光して
私たちは 消失のただなかで
不釣り合いな 接続詞を
あてがい続ける

たくさんの 繊細な傷を
指でなぞり 再生して
 ....
まっ白で
海の波とうねりに
磨かれた貝の
欠片を集めて
ぼくはオルゴールを
つくった


貝でつくったオルゴールが
奏でる音色は
聞いたことのないメロディー
なのだけれども
ど ....
鏡のような湖のうえ
ふりそそぐ、ひかり
わたしの、いのちが拡散し
みなもを撫でていく

ここにいれば、
あたたかな霧のようなつきの
ひかりを浴びて
おだやかなしんとう圧が
からだを満 ....
虚しさは
ろうそくの炎のように揺らめいて
正体を見失う
スマホをスクロールさせても、行き過ぎてしまって
たどり着きたい所にはいけない
私たちは正しく嘘を粉飾できないでいる

街灯ひとつで ....
いつのまにか
ぼやけてしまった
染みが
もう存在が消えようとする、その瞬間に
ようやくこころの片隅に
いろを
発生させて
 
うまれるよ
うまれるよ、と
存在を主張し始める

 ....
今はまだ、ぽっかりと空いたボトルが海を漂い
手垢のついたじかんが終わりを迎える

真新しい窓を覆うひかりは
星の空をはだかで漂う不確かさで
黒く塗りつぶした本にときを刻みはじめ
風吹が ....
雨はやわらかく弾けて
あおいビー玉となり
ひとみに触れてとけてゆく

風は産毛をなでながら
うすい絹となり
はだに濡れてしみこむ


きみの発するパルスは
聞いたこともないのに
 ....
さくりと欠落し淡いひかりを
切り裂く、闇
まるではじめから
無かったかのようで

わたしの発するパルスは
ほとんどが四散して
もう何処にいったのやら

仕事 ....
私は幼い頃早口で
軽いが、どもることがあった
母親でさえ、聞きなおすことがしばしばだった

さすがに長ずるにつれ、本人も自覚して
早口をおそくするように心掛け、発声に気をつけて
治そうと努 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
早春の詩集- 小林螢太自由詩15*17-1-26
微熱砂- 小林螢太自由詩16*17-1-15
ポリリズム- 小林螢太自由詩21*17-1-9
_LED_- 小林螢太自由詩12*16-12-24
貝のオルゴール- 小林螢太自由詩9*16-12-17
Claire_de_Lune- 小林螢太自由詩3*16-11-19
かたむいていく夜- 小林螢太自由詩9*16-11-13
_染み_- 小林螢太自由詩14*16-11-9
_再生_- 小林螢太自由詩6*16-11-5
変調少女- 小林螢太自由詩6*16-11-1
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