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君がくれた花は
まさに幸せそのものだった
二人で見た景色は
どれも永遠の幸福の一部だった
その永遠は 短いものだった
それでも何物にも変えがたい
素晴らしい ....
あなたの激しい煌めきは
蓋をしても隠しきれない
マグカップで足りる程の
光しか持たないわたしは
指をくわえ憧れるよりも
一体どうすれば
今以上輝きを放てるの ....
満ちながら欠けていく
あなたとわたし
いちたすいちは
この場合 いくつになるのですか
白と黒は
いつか交わり
違う色に生まれ変わる
ねえ
わ ....
そこには木々がありました
その向こうには海の様な空
私は風に吹かれていました
思い出が溢れるこの場所で
ここには昔の私がいました
今の私と共に風に吹かれて
....
古い本のすき間から
ハラリと一枚の写真が落ちた
見なければ良かったと気付くのは
そこに写る二人の姿を見た後の事
笑顔で写る十年程前の私と 、の姿
繋いだ手を離した日から ....
まだ青々とぎらつく
その実を守る毬(いが)は
時には熟し切らないまま
木から落ちてしまう
栗の木の側の小道を歩けば
それは突然 気配もなく
私の背中や頭めがけて
数メートル上か ....
あなたはそこに立っていた
無くなる事のない
花束を抱えて
何も言わずに微笑み
太陽を背にしながら
あなたは
その花束を抱えていた
擦れ違う見知らぬ人にも
一輪 一輪 花を差し出 ....
この手に
白い本を抱えて
まだ見ぬ夜明けを
待っている
今は さよなら
いつか必ず 君の事を
確かな形にして
受け止めるから
待っていて欲しい
あの夜から
随分と遠 ....
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