つわー!今年のギッグ(コンサートとは言わない!)はまっことホットな、エキサイティングな、言ってみれば過剰なアクトが多かったっ!
新譜レビューの”サバス”内藤も「これは年末のオールタイムEXの内容 ....
夜陰に
静けさの
微かに揺れ動く

ベッドを囲むカーテンから
白の色 剥がれ漂い出し

微かに振動する
静まり返った
四方空間に

彷徨い落ちゆく白の色の
帰着すべき基体の不在 ....
消しゴムをよく落としてた隣の子

指がふれ不意に2倍の反発力

盛り上がる噂につられ恋と知る

抜けない傘抜いてドヤ顔控え目に

告白の手紙夢中で記憶ない

友達でいてね友達と ....
   
 生きたまま花の化石になりたい
 という少女がいて
 街は、霞のようにかすかに
 かそけく 輝いているのだった

 ちちははの眠るやわらかな記憶の棺たち
 少女は母似の瞼をとじた ....
はてなきよくぼうのはてにはてあり
さけをかてによごとよるをこえて
さまようたましいはなにもないへやのなか
ただかぜにかべをみてくるうのか

さかみちにむかってかめのあゆみをためす
つげのか ....
めくるめく
くるめまくめく
ころてんのますがたは
かえるいえをもたず
まいしくるの
くるめんのうえを
はいしんけるてる
みもすがらしながら
はいてんする
だんだん
めっしんめしんし ....
マーガレット色の街灯が
午前三時の路上で
墜ちた月のように佇んでいる
ジンの酔いは
俺のこめかみを
左から右へ真っ直ぐに射貫いて
思考がそこから全部漏れていく
 ....
今年いちばんの冷え込みでした、とテレビが言っている、どおりで指さきまでかちかちに冷えるわけだ。凍るような朝焼けのあと、毛布のなかでからだをぎゅっとちぢこめていても伝わってくる娘と夫の体温にはさまれ .... わたしのなかに小さなわたしがいて、週五日小学校に行く。

わたしが何もしてないとき、小さなわたしは学校の休み時間に考えている。
わたしについて、小ささについて、小さなわたしについて。
夜一緒に ....
  ふた房の葡萄を 若草色の椅子に居って
  獣じみた何ものかがムギムギと喰っている
  葉群れの隙 測られつつある距離のように
  細く長く伸びていく耳鳴りになりながら微光が
  わ ....
ここにヨシオという男が居る。三十を少し過ぎたもの静かな男で、生活のためにある巨大な施設の厨房で洗い場を担当している。毎日日が昇る前に仕事場に入り、日が暮れるころに家に帰る。彼には共に暮らしてい .... 天花粉の丸い小箱にはいっていたのは
祖母や母が立ち切狭で廃品回収に出す前に
切り取った釦
鼈甲仕立ての高価なものもあれば
校章入りの錆びた金釦や
普段使いのプラスチック釦
そし ....
そこを避けて着水しなくては/かなって夕日
の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの
小型機が落ちた/燃料は使い切るだけを飛行
したはずなのに静かに知られずに海で燃えて
/夜空への祈りのように最 ....
           161207


狂い猫と核爆発
君はどちらをお望みか

水俣の化学工場からの排水に
水銀が含まれておりそれが
無機ならばともかく
メチル水銀化して
 ....
コイン型に潜んでいた りありてぃ が溢れそうで思わず叫んでしまいそうでした
部分的に降る雨といいますか
局所的にそれはまるで僕だけに降り続けるような
金色でも銀色でもない猿ぐつわでございまし ....
数分で血が固まり数日で閉じてしまうぐらいの浅い傷を身体に並べて、君は梯子を架ける。だけど君は横になっているので、それは線路にしか見えない。それから俺は、機関車トーマスのおもちゃを用意していなかったこと .... 私は昨日は赤羽にいた  
昔ほど 自由ではないのかもしれない 
ただ 私の人生は そればかりで
店をぼんやりと出た


あまり休みの無かった 私がいた
ただそこにある商売といえるかどう ....
死別よりも
離別のほうが辛い
どこかに居ると思うと
諦めがつかない

対立よりも
中立のほうが辛い
どこかが嘘と思うと
諦めがつかない

消滅よりも
紛失のほうが辛い
どこかに ....
私は、いかにも農家の家と言える灰色の瓦屋根の実家にいる。
庭に出てみると、白壁の土蔵の蔦に絡まった美しい男性がいた。
死んでいると思いきや、ビクッと動き私は驚いた。
その動きたるや、金粉を撒 ....
>          161116
>
> 素敵な大人とは
> 嘘をつくのが巧くて
> 嘘だとは気が付かせない
> 詐欺師の笑顔に惚れた
> ....
わたくしの心にだって情念の火くらいはありますのよと
微笑んで密集した蕪を抜く
抜いても抜いても蕪は密集していて
今日も明日もあさっても蕪の抜き菜がおかずですねと
やっぱり微笑んで蕪を抜く
微 ....
いやになっちゃうであろうが
きらいになっちゃうであろうが
見映えも聞き映えもあまり良くない

ここは一応いやになっちゃうにさせてもらう

嫌になっちゃうと聞くのは嫌になっちゃうし
嫌にな ....
          161112

校長は目の周りがブラックだから
時計を見ながら教育方針を述べる
ルル述べる
坊ちゃんは狸のような顔だと思いながら
聞き流している
ブラックパンサー
 ....
結局ビリヤードにはいかなかった
じゃんけんはチョキからはじまる

今朝の夢は
このあいだ川に流した軽い子猫の死体を食べる夢だった
きがついたらそのぶちの子猫をかじっており
毛の内 ....
目覚めたとき真っ先に教えてもらったのは
上手にこころを売る方法だった
胸を開いて痛くないようにするりと指を滑らせる
脈動する網目の管を感情といい
抜け落ちた粘液を理性だと聞いた気がする

 ....
 
昔、{ルビ通=かよ}っていた中学校の屋上に
天体観測の丸いドームがあった


天体望遠鏡を覗き込むと
こころの暗がりがみえた


こころはどの星だろうと
それから何十年も探 ....
わたしは
みかんのきせつが
すきだ

ひとがうずまるほどの
おおきなはこに
みかんをいっぱいにつめて
わたしはそのなかによこたわり
おしつぶされたみかんの
あまいかじゅうは
みぎめ ....
許せない気持ちが
許さなきゃと
混ざったコップの中
アパートの一室で
詰まって終わった住民の暴動

ゾンビの行列に並んで
食べたくもない血まみれの
シャツをかじったり

誰かと ....
我(わたしは)
発酵乳泥濘(チーズフォンドュの中に)
鍋底切片(ほうろうのかけらを見つけたなら)
輪廻転生(それは誰かの生まれ変わりだろう)

我(わたしは)
右手上下(しこっていた)
 ....
          161103
そこに
あったはずのものが
見あたらない
そんなことが続いて
数十年
子どもから大人に
そして老境を迎え
あの世に戻るのだと
人はいう
横町を挟ん ....
5or6さんのおすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファンジン:GIGG!_1987/12/12_第8号- 竜門勇気散文(批評 ...217-3-15
白のイマージュ- ひだかた ...自由詩15*17-3-10
スクールデイズ_10- 深水遊脚川柳2*17-2-4
花の化石- 白島真自由詩28*17-1-10
鈍るセックス- 竜門勇気自由詩1*16-12-31
ころてんのますがた- 次代作吾自由詩4*16-12-26
銃を取れ(それがどんな感情だろうと)- ホロウ・ ...自由詩10*16-12-24
_- はるな散文(批評 ...316-12-12
小さなわたし- 水宮うみ自由詩5*16-12-11
刹那- 草野春心自由詩216-12-10
いつか見た映画みたいに- ホロウ・ ...自由詩2*16-12-9
- 為平 澪自由詩10*16-12-9
名乗らぬ海の心音を聴く- もっぷ自由詩316-12-9
くるいねこ- あおば自由詩4*16-12-8
ハイウェイ、おまえは本当に馬鹿みたいだ- カマキリ自由詩616-12-1
線路/梯子- rabbitfighte ...自由詩516-11-28
夜の赤羽- 番田 自由詩116-11-20
諦めることを諦めるのを諦める- イオン自由詩1*16-11-19
扉の向こう側- 小川麻由 ...自由詩4*16-11-19
>_嘘つきの魔法使い- あおば自由詩9*16-11-17
蕪の葉- 佐々宝砂自由詩516-11-15
嫌になっちゃう- 宣井龍人自由詩6*16-11-14
ブラック- あおば自由詩3*16-11-12
落ちない泥- モリマサ ...自由詩616-11-10
チャンバー内の加圧トマト- カマキリ自由詩916-11-9
天体とこころ_Ⅲ- 白島真自由詩21*16-11-8
みかんのきせつ- 村乃枯草自由詩9*16-11-6
どうしてぼくはぼくじゃないだれかじゃなくぼくなんだろう?- 竜門勇気自由詩2*16-11-5
安寧紙襁褓(アンナパンパース)- nemaru自由詩2*16-11-5
みあたらない- あおば自由詩15*16-11-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3