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骸なのですか
ほら
いちばん奥に
心臓と肺が存りません
ならば骨骼で呼吸せよ
観想は那由多ゆえ
沈黙するサンタ・ムエルテ
鏡張りの匣の裡にて綻びた情緒を
鵠にも似た皓い巫覡の貴様は
....
憂鬱の汀よ
さらえ
霊魂はここに瓶詰
したためて殺す
抉られるべき言葉のからだを携えて
断崖に立つぼくのもとへの
あたたかな漂着は救済でなく
まして死への希求ですらない
それは白濁する ....
あたらしい靴
返り血で濡れ
匣庭のなか
漂白された
夢の生地へと
滲みゆく黒
少女は踊る
子宮が疼くのは
パパのせいだと
殺したばかりの
天使を埋めた
墓標の上で
....