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貴方に
わかってもらえなくて
初めて
ブロックした親友も
よその道を歩く弟も
私に わかって欲しかったんだと
ただ受け止めて欲しかったんだと
わかった

巡ってきた課題にぞっとした
 ....
パラパラと振りかける
殺風景から出汁をとる
彩りなんていらない
味で決まり

正面にぶつかって 腕を直角にパキパキ振る
末広がりのヘアスタイルに
器がついていかないシルクハット
 ....
あの春から この春がやって来た
馨りはまだ手のひらの上
ふわっと小さな宇宙を乗せて
ここへ ここへとやって来た

呼び覚まし 瞬間にカチッとアルバムにはまる
大事な 大事な一期一会を刻んで ....
母のお墓は沖縄にある
もうしばらく行っていない
妙に血が騒いで
沖縄の足元に近い青空を思い出す

久茂地交差点 よくニュースに出てくる景色
那覇で語ったことはなかった
自分にしか関心がな ....
壁にもたれて 乾き切らない洗濯物をたためず
生中継が始まる

26度の暖房 寝室の加湿器
今 私がいるところに 蛍光灯一つ
ロマンの代わりに湯気が昇って
いない… 白湯の飲み頃か

壁 ....
昼間は暖かいからつい ふらっと飛んで来る
私は魂を持つ化身

あっ 人が来た 洗濯物を持って来る
どうか見つかりませんように
でもこの人 化身をよく見つける

ガラッとドアが開き勢いよ ....
あの時 白いTシャツに留まった紅娘
まだ温暖化に世間がまだうとかった
あの頃

いたわれなかった茶髪なびかせて
ブーツカット鳴らして歩いた
紅娘の出来事をメールして
返信はなかった
 ....
バケツに砂を入れてひっくり返して
ケーキ
おチビがスコップでぐさぐさぐさ
さして
遊んでいる

私は土いじり 癒されている

小春日和
桜を迎える心支度でもしたい

お兄 ....
人の力ではどうしようもない出来事に
さらわれた
行方不明の親族の亡骸が
骨だけになってしまったけれど
見つけた
帰宅した
そのように 見ていた
私は

七日間の旅立ちに巣立ちに ....
おチビを連れて
冬の日
公園へ歩いてゆく

ほったらかしの木になってる柑橘
きっと期待のない味と思う
寂しいこころ
その木に 葉の裏に

うつせみ

寒さをしのいで生き ....
死にたい訳ではないけれども
毎朝大袈裟に 浮遊をさらに包む

人生が少しずつ速く伸びて
その場所へ齢と糧とささやかな幼い心を
献上でもするように 同じ手順で繰り返す

 ....
3日に初詣に行った
熊本城の側の加藤神社

空が百本の百群の矢を放ったような
そして 優しい太陽の光をくぐってつつ抜ける
止まらない刹那が続いていくような
懐かしい空だった
 ....
かかかか
ころん

すてきな音の色 セイジの着物
蝶のように風のように 羽織って

走ってくる

かかかか
ころん

忘れないよ メモリーイブ
 ....
たのしむことに たけてみたい
長らく愉快を振り撒いて

青磁に映えない構成に
はなをたむけてくれないか

脳の色ばかりスポットライトを浴びて
骨にかかる語源が欠けた

無機質 ....
触覚が反応して描きの渦に入ってゆく
5年前の踏み損ねた韻をモノクロに見
恥を晒すが頬はクールにペールオレンジのままに
スキップしながらアンプをぎゅんぎゅん鳴らす

今宵は今宵と信念が悟情 ....
山の上に山を積んで
キャパオーバーが騒ぎだし囁く
あれもこれもと撹拌されマーブルのスピンは止まらない
それでも華の中の華を摘んで
私は 言葉を編んでゆく

仕上がりの予測も出来ずに
その ....
貴女の衣のような髪は 縹いろ
月に帰ろうと階段を深縹から
浅縹へとグラデーションを積んで
登ってゆく

私は宙を浮いて向き合っている

貴女の縹いろのひとみは見知らぬほしの者
 ....
年賀状を書いていた

詩人にも2枚

久しく

手書きで さささと走らせた

裏も表も墨汁泳ぐ

いつもの彩りもなく シールもない
写真な ....
芸術の軌道に緩急リズム良く
放って追いつけない

何はともあれと戯れ 愉しみ 親しみは色濃く
沈んでは浮かんで
例えようのない探りに徹する
天にはめた星を外すような
 ....
ピアノは宇宙から降りてきた
そのピアノではなく
ピアノは宇宙から降りてきた

人と同じように音色を通わせて生きている
宇宙まるごとの芸術を
人と同じように佇んだり挑んで生きている

 ....
期限明日までの牛乳

台所で

にんじん じゃがいも たまねぎ

冷凍庫の豚バラかシャケ

材料をそろえる まな板に

ちびがやって来て

にんじんにんじんにんじんしゃ ....
実り豊かな太陽の甲に暖められて
生まれた

あなたは はねずいろ

ひんやりと夜の谷間に命

ひとつの為に皆が慈愛を引いた
その手をさらさらと泳がせそよぐ大地の水が
瞬きになる 星の ....
目の前を見つめる 仏を真似て
波紋は目で汲める
オーラを漢字に当てはめて
色まんちゃーと破目を外す

らしさに取り憑かれて そのままを
目の前で見つめる 鑑に焦がれて
情熱が灰になって残 ....
何も問わないよ 感謝の息吹はすぐに溶けるものだから
1週間分の新聞が出窓に積まれて ビニールの衣
止まない雨はないはずなのに 笑って雨は諭し続ける
山積みの脳疲労 生きるのみに上書きした目 ....
ああ 額縁の角にぶつけたよ
オルタナティブが泳いで見ている
眺めている そして 唸っている
黄金のキラキラ輝いたその縁に

額をぶつけたよ ああ 中心がずれてしまう
助詞は根っからの飾 ....
結露が零れて
四季を忘れていたことを
思い出す
煮詰まった思考から直視しか
成らない耳鳴りのように

雑音のろ過を辿る ハッと思い出す太陽からの
折鶴 息の白さ

師走に敷かれ ....
木曜日
後は下り坂 週末までの道のり
曇り時々雨
心に心臓に大判焼き程の穴
木曜日 少し塞がってきたような
表裏一体感

ジャズの脈打ち 立ちこぎのようなピアノ語り
激しく一体感の ....
時間を刹那を右腕を力一杯振って
刻んでゆく
光を大事に受け取って温もりの花束を
植えてゆく

生きる繰り返しを息吹の数ほど星の脈と共に
打ってゆく
日常を大袈裟に奇跡と呟き 証と存在を透 ....
羽根が刺せなくなるくらいの背中の凝りの
緊張感を羽ばたかせながら
血流の問題を即毒スルーさせて流す本物の入れ替えた血の値色

何の為に生きるなんて地球は伝えてない
きっと
ベースに滞りなく ....
神様 私は悲しみと向き合っているだろうか

絵具で押し当てた灰色の空に ギラギラと鱗が生える

その日の空自身が自ら仰ぎ泳ぐように

時間を動いて泳いでいる

ぐだりぐだり

片足 ....
ひだかたけしさんの朝焼彩茜色さんおすすめリスト(77)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
殺した後に- 朝焼彩茜 ...自由詩419-3-20
パラパラと振りかける- 朝焼彩茜 ...自由詩519-3-6
小さな春- 朝焼彩茜 ...自由詩1319-3-5
県民投票の日に- 朝焼彩茜 ...自由詩12+19-2-24
生中継- 朝焼彩茜 ...自由詩319-2-11
天道虫日記- 朝焼彩茜 ...自由詩319-1-29
紅娘と娘- 朝焼彩茜 ...自由詩419-1-25
てんとう虫の知らせ- 朝焼彩茜 ...自由詩1119-1-23
冬空蝉物語- 朝焼彩茜 ...自由詩7*19-1-21
冬のお空の蝉- 朝焼彩茜 ...自由詩6*19-1-18
屑しながら- 朝焼彩茜 ...自由詩719-1-9
十四年ぶりの熊本城- 朝焼彩茜 ...自由詩419-1-6
かかかか_ころん- 朝焼彩茜 ...自由詩4*19-1-3
ガガガガゴゴゴ- 朝焼彩茜 ...自由詩2*19-1-2
今宵はエレキだったのかもと霊をハジク- 朝焼彩茜 ...自由詩6*18-12-31
あかい蝶- 朝焼彩茜 ...自由詩1218-12-31
縹にうかぶ- 朝焼彩茜 ...自由詩418-12-24
年賀状- 朝焼彩茜 ...自由詩218-12-22
芸術の軌道- 朝焼彩茜 ...自由詩418-12-22
降りてきたピアノ- 朝焼彩茜 ...自由詩618-12-19
にんじんしゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩318-12-15
はねずいろ- 朝焼彩茜 ...自由詩918-12-13
そこの仏の発話- 朝焼彩茜 ...自由詩1*18-12-12
心の染み込み- 朝焼彩茜 ...自由詩2*18-12-11
額縁の中の素敵な心臓_- 朝焼彩茜 ...自由詩318-12-10
結露が零れて- 朝焼彩茜 ...自由詩11*18-12-9
昨日からの贈り物- 朝焼彩茜 ...自由詩5*18-12-6
生の凛(なまのりん)- 朝焼彩茜 ...自由詩518-12-5
飛翔血- 朝焼彩茜 ...自由詩418-12-3
鱗が泳ぎ_悲しみを研ぐ- 朝焼彩茜 ...自由詩318-12-2

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