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夏
白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
きみは バレーボール部だった
きみは輝いて
目にまぶしかった
並んで
腰かけた ぼく
ぼくは 柔道部だった
ぼ ....
詩によって花瓶は儀式となる。
(キム・スタンリー・ロビンスン『荒れた岸辺』下・第三部・18、大西 憲訳)
優れた比喩は比喩であることをやめ、
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本 ....
波音を聞いて、
(ヘンリー・ミラー『暗い春』夜の世界へ・・・・・・、吉田健一訳)
足下を振り返った。
(マーク・ヘルプリン『シュロイダーシュピッツェ』斎藤英治訳)
僕が見たもの ....
おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)
単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14、中田耕治訳)
人間はいったい何を確 ....
世界は、ただ一枚の絵だけ残して滅んだという。いったい、だれの描いた、どの絵として残ったのであろうか? あるいは、世界自身が、世界というもの、それ自体が、ただ一枚の絵になってしまったとでもいうので ....
そこに行けば、また詩人に会えるだろう。そう思って、葵公園に向かった。魂にとって真実なものは、滅びることがない。葵公園は、賀茂川と高野川が合流して鴨川になるところに、その河原の河川敷から幅の狭い細長い ....
間違って、鳥の巣のなかで目を覚ますこともあった。間違って? あなたが間違うことはない。Ghost、あなたは間違わない。転位につぐ転位。さまざまな時間と場所と出来事のあいだを。結合につぐ結合。さまざ ....
まあ
じっさいに、熊の被害に遭われた方には
申し訳ないのだけれど
熊のフリー・ハグに注意!
きょう
きゃしゃな感じの三人組の青年たちが
フリー・ハグのプラカードを胸にぶら下げて
....
って
どうよ!
下痢をしているわたしの部屋に
ジミーちゃんがたずねてきて
唐突に言ったの
最近
猫を尊敬するの
だって
猫って
あんなに小さくて命が短いのに
気にもとめない様子で
....
いやな詩人が出る季節になってきましたね、プシューッとひと噴き!
これで、あなたのいやな詩人を完全撃退できます。
この詩人は
ほかの詩人とはほとんど付き合いがなかったので
ほかの詩人ほど ....
冷蔵庫のフリーザーのところにある
あの白いプラスチックでできた
板チョコレートをくり抜いたような形をした容器に
お茶を入れて凍らせて
それをふつうの氷のようにコップに入れて
そこに冷たい ....
あたしんちの横断歩道では
いつも
ナオミが
間違った文法で
ごろごろ寝っころがっています。
まわりでは
あたしたちのことを
レズだとか
イモだとか
好き言ってます。 ....
文化の日で
休日やというのに
大学では授業があったみたいで
文化の日の前の日に集まりたいって連絡すると
つぎの日に授業がありますので
というので
じゃあ、授業が終わってから集まろ ....
きょう
新しいディスクマンを買おうと思って
河原町に出たのだけれど
買わずに
四条通りのほうのジュンク堂に寄って
自分の詩集がまだ置いてあるのかどうか見た。
一階の奥の詩集のコー ....
*
なんとはなしに眺めていて
思ったのだが、
このなんでもない
あたりまえの数式を
はじめに考えたものは
偉大であったのだと思う。
はじめにつくりだすことが
いか ....
庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ....
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。
*
庭に出 ....
もう二十五年も、黒板に向かって、数式を書いたり消したりしておりますが
おとつい、あるおひとりの数学の先生に
「田中先生、図形は、どうして反時計回りにアルファベットをふるのでしょうか。
ご存 ....
1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + 1/32 + 1/64 + …… = 1
1 = 1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + 1/32 + 1/64 + ……
....
論理詩。その1
①はたぶん②である。
②はたぶん③である。
ゆえに、①はたぶん③である。
①は実は②である。
②は実は③である。
ゆえに、①は実は③である。
①は ....
映画館の小鳥の絶壁。
小鳥の絶壁の映画館。
絶壁の映画館の小鳥。
映画館の絶壁の小鳥。
小鳥の映画館の絶壁。
絶壁の小鳥の映画館。
球体の感情の呼吸。
感情の呼吸の球体。
呼 ....
一行目が二行目ならば二行目は一行目ではない これは真である
二行目が一行目ならば一行目は二行目である これは偽である
三行目が一行目ならば二行目は二行目である これは真でもなければ偽でもない
四 ....
自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段でもありうる。
(ニーチェ『善悪の彼岸』竹山道雄訳)
人は、気のきいたことをいおうとすると、なんとな ....
歴史教育にこそ、決して枯れることのない泉がある。それはとりわけ
忘却の時代において、無言の警告者として刹那的な栄華を超越し、つね
に過去を思いだすことによって、新しい未来をささやくのである。 ....
ハンカチをほどくと、
(ル・クレジオ『モンド』豊崎光一・佐藤領時訳)
そのたびに
(パヴェーゼ『ヌーディズム』河島英昭訳)
生まれかわる。
(ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』 ....
ああ、海が見たい。
(リルケ『マルテの手記』第一部、大山定一訳)
きみは海を見たことがある?
(パヴェーゼ『丘の上の悪魔』10、河島英昭訳)
ぼくは
(サルトル『アルトナの幽閉者 ....
ぼくは
(サルトル『一指導者の幼年時代』中村真一郎訳)
花びらが
(カミュ『異邦人』第一部、窪田啓作訳)
海に落ちてゆくのを見つめていた。
(ナボコフ『ベンドシニスター』4、加 ....
何か落としたぞ、ほら、きみのだ。
(ナボコフ『ベンドシニスター』1、加藤光也訳)
たしかに、
(ラディゲ『肉体の悪魔』新庄嘉章訳)
僕のものだった。
(ラディゲ『肉体の悪魔』新 ....
一匹の猿が
(リルケ『マルテの手記』第一部、大山定一訳)
花に見惚れている。
(ゴーリキイ『レオニード・アンドレーエフ』湯浅芳子訳)
夢を見ているのだ。
(リルケ『愛と死の ....
浴室の/白いタイルが (来住野恵子『脱衣』)
窓という窓に ....
ひだかたけしさんの田中宏輔さんおすすめリスト
(231)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の思い出。
-
田中宏輔
自由詩
13+*
24-12-22
THE_GATES_OF_DELIRIUM。
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-12-15
Corpus_/_Grain_Side_Version。
-
田中宏輔
自由詩
15*
24-12-14
THE_GATES_OF_DELIRIUM。
-
田中宏輔
自由詩
12*
24-12-11
THE_GATES_OF_DELIRIUM。
-
田中宏輔
自由詩
15*
24-12-4
THE_GATES_OF_DELIRIUM。
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-11-27
THE_GATES_OF_DELIRIUM。
-
田中宏輔
自由詩
17*
24-11-20
熊のフリー・ハグ。
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-11-13
存在の下痢。
-
田中宏輔
自由詩
11*
24-11-11
「詩人キラー」新発売!
-
田中宏輔
自由詩
10*
24-11-2
アイスコーヒー。
-
田中宏輔
自由詩
10*
24-11-2
点の、ゴボゴボ。
-
田中宏輔
自由詩
12+*
24-11-1
THE_THINGS_WE_DO_FOR_LOVE。
-
田中宏輔
自由詩
10+*
24-10-30
もうね、あなたね、現実の方が、あなたから逃げていくっていうの ...
-
田中宏輔
自由詩
15+*
24-10-24
数式の庭。原型その2
-
田中宏輔
自由詩
13+*
24-10-17
数式の庭。原型その1
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-10-9
数式の庭。─前篇─
-
田中宏輔
自由詩
16*
24-10-9
反時計回り。
-
田中宏輔
自由詩
14*
24-10-2
悲しみ。
-
田中宏輔
自由詩
13*
24-9-25
論理詩。
-
田中宏輔
自由詩
11*
24-9-18
順列_並べ替え詩。_3×2×1
-
田中宏輔
自由詩
10*
24-9-11
百行詩。
-
田中宏輔
自由詩
13*
24-9-4
聖なる館─A_Porno_Theater_Frequente ...
-
田中宏輔
自由詩
12*
24-8-29
東條英機。
-
田中宏輔
自由詩
11*
24-8-25
Interlude。
-
田中宏輔
自由詩
12*
24-8-19
Interlude。
-
田中宏輔
自由詩
9*
24-8-19
Interlude。
-
田中宏輔
自由詩
12*
24-8-18
Interlude。
-
田中宏輔
自由詩
9*
24-8-18
Interlude。
-
田中宏輔
自由詩
7*
24-8-18
WHY_SHOULD_I_CRY_FOR_THE_BOY_I ...
-
田中宏輔
自由詩
12*
24-8-11
1
2
3
4
5
6
7
8
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