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夕暮れは、いつも隣に座ってた
河川敷の土手に、いつも僕と座ってた
何を話すでもなかった
ただ何となく、二人で座ってた
夕暮れは、いつも時間になると帰ってった
泥だらけ ....
いつの日にか、少年は青き旅へと発つ
胸ポッケの小瓶には、父の遺骨の一欠片
彼は歩く
どこまでも自由に、時に苦悩し
知らぬ間に、うっすらと髭の生え
彼は歩く
....
落ちこぼれの僕たちは、硝子瓶の外へこぼれ落ちてしまおうぜ。
美しいだけの硝子瓶の外へ、泥臭いトレッキングブーツを履いて。
先生の使い残した白いチョークをこっそり持って帰ったりした。
僕ね、先生のことが大好きで、僕ね、先生の遺骨が欲しくって。
いつか父が日曜大工で建てた日曜日の家。
その小さな家から僕が巣立つ月曜日の朝。
端っこまでクリームの詰まったクリームパン。
そういう幸せが、君の人生に沢山ありますように。
積み上げたものがパーになっても大丈夫。
いつかチョキで勝って、すべて取り戻せるよ。
乳歯が抜けて、AQCが生えました。
Aから始まってるので、品質は良さそうです。
一日の終わり、日めくりカレンダーをビリッと。
その紙を正方形に整えて、今日は今日の鶴を折る。
漢字の通りに生きなくてもいいよ。
青年だって、恋に頬を赤くしてもいいよ。
「行く」を「ゆく」と読んだ春。
僕は生まれ育った町を後にした。
天国へ回覧板を回しに行った人たち。
もちろん手ぶらで、もちろん色褪せたサンダルで。
ファスナーが馬鹿になった。
昨日までは天才だったのかもしれない。
開けた勝手口へ涼風が届いた。
胡瓜と茄子のお礼にと、今朝早く。
いつまでも一緒にいようね。
割り算のやり方なんて忘れてさ。
君の事なら何でも知ってる。
お墓参りの線香を一本くすねた事も。
目が覚めたら夏だった。
覚えのないミサンガをしていた。
一円玉の数だけキスしようよ。
豚の貯金箱、叩き割っちゃおうよ。