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私の手は汚れている。
いつも茶色く汚れている。
正しくは、化粧品の茶色い色だ。
爪もいつも、
黄緑色に淀んでいる。
顔のなかを蟻が這う。
私は痒さに爪をたてる。
その爪についた汚れが、 ....
子供をたくさん産んだ 女友達
男を連れた 同級生
女が皆で ぼくの、ママになりたがる
   オマエハ、デキノ、ワルイ、コ、ダカラ
   (だったら、見なきゃいいのに
   オマエハ ....
浅草のそば屋の座敷で、酒を飲む。

年の瀬の店内は無数の会話で、飽和して
向かいの席に数分前、若いふたりが坐った。
隣の机で、三人家族は静かに語らい
幼い息子はパパの{ルビ腿=もも}に、じゃ ....
冬の空の雲は本当に低くて

伯母を見舞った帰り道

北に向かって

車を走れせている

そのフロントガラス越し

遠くの雪かぶるアルプスよりも

先にたどり着いてしまいそうなほ ....
君が手をあげて
頬を打った、訴えた、ギミミミ ミ
海峡も凍る、冷たい身体
薄い刃
三本の裂傷
赤どくんどくんにじむ、さいなむ、

閉鎖した屋上から落ちる夢さえ見せない、見せてくれ、ない、 ....
しあわせになろうと
思っている

大事な人といる時は
喋りすぎず
早歩きせず
気負いせず
気を許しすぎず

しあわせになるために
赤裸々に自分を語ってはいけない
少しばかり
 ....
幕開けに
ことばを持たずに臨みたい
髪を切って女という味を色濃くしたなら
フリックで弾いた間奏で涙をながして
愛をいただく年の瀬に助走する
底には濁りがある
ひとさじ掬ってわた ....
浮きっぱなしのまあるい金魚に
沈下性の餌を落として、愛でた
それからコツンと水槽を揺らして
ストレスを送りこむ
浮きっぱなしの鞠が
いつまでも足掻いていてくれますようにと、
わたしは愛 ....
メダカが逆立ちしている
ふざけない彼がこんな仕草になってる様を僕はずっと恐れてきた

なにも悲しくない
 なにせこれは事件でおはなしだった

降りかかったそして固まった
 結晶となって値 ....
萩山 ふぁるこんさんの自由詩おすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
子宮- あおい満 ...自由詩11*16-1-1
マザー・ファッカー- 為平 澪自由詩10*16-1-1
年の瀬のそば屋にて___- 服部 剛自由詩715-12-29
低い雲- しょだま ...自由詩515-12-29
冬の裂傷- ふるる自由詩7*15-12-29
しあわせに- 瑞海自由詩6*15-12-29
詩忘(しわす)- かんな自由詩15*15-12-29
未熟者- 縷々流 ...自由詩215-12-29
サドンデス- なけま、 ...自由詩215-12-29

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