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明日晴れたら空を見る
空には浮き雲あるだろう
いつもと変わりないだろう
明日雨なら雨粒の
数を数えてやり過ごす
大地に染みていくだろう
明日曇れば雲の層
眺めて絵でも描くんだ
....
小さいとき、れんげで遊んだ田んぼにマンションが建つ
夏休みに、魚をつかんだ川の土手が整備される
小学校の通学路から、交通安全の旗持つおばちゃんが消える
いつも朝、すれ違う中学校の先生に会わなくな ....
君はいつもがんばってるけど
方向性が定まってへんなぁ
いったいどこに向かってんの?
誰かに言われた言葉
何も言い返せへんかった
虚ろな目の奥に うつらない私
今やったら言える
....
子どものころ最も恐怖したことは
便所に落ちることだった
汲み取り式だった
もちろんそんな呼び名は知らず
「ぼっとん」と呼んでいた
扉を開けると中は裸電球で薄暗い
スリッパを履く
木 ....
二階建て文化住宅の
一階の端に住んでいた
雨の日は軒下で遊ぶ
家中の傘を持ち出して
白い塗装の 錆びきってぼろぼろの
鉄階段を カツンカツンとのぼっていく
赤い無地の
カサカサ音 ....