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むなしい
と声に出ることはなく
ことばは秋に静かに枯れていき
地面に落ちては
たくさんの足音に踏みつけられ
悲鳴にもなれず
冷たい風にたやすく飛ばされる

ここで
ここで腐りたくはな ....
窓越しに今日を見て
誰かが向こうへ手を振ると
明日へと勝手に動きはじめて
頼んでもいないのに席が空いて
ここがあなたの場所だと告げるから
大丈夫です。
みたいな曖昧な返事が降車駅まで必要に ....
その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
こたきひろしさんのかんなさんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ことばは秋に枯れていく- かんな自由詩920-11-8
立ち止まるわたしは停まる電車に乗れない- かんな自由詩3*20-10-23
冬の朝の光が痛みをうつくしくする- かんな自由詩1419-11-28

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