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抹茶色の外郎のような色の池の水を背景に、若葉のもみじがソメイヨシノの木陰でいくらか涼しい風に小刻みにわらっている。

おれは蟻やら小枝やらがあるくちかかりのベンチに身をもたせ、とにかく西の方までず ....


生きていることを楽しもうと、生きてみる。
すると呼吸がよそ行きの顔をする。夕飯が腸のなかで踊りをおどる。心臓がメトロノームになる。
段々、生きているだけで満たされていく自分が浮き彫りにな ....
ああつらいと叫ぶ。そうすると、どうした!と駆けつける。一回や二回なら駆けつける。それがずうっとつづくとする。その場合、駆けつけないこともある。叫んだ人間はその事で相手をなじるかも知れない。そしてなじら ....  今月に入り、上司と二人だけの作業が続き、精神的に疲れていた。月火は休みだったが、あいにくの曇りと雨。家にいるのは退屈だし、出掛けた。
 もうすぐ慣れた職場を離れ、あたらしい人間関係の中であたら ....
たくさんの目ざましい詩があり、たくさんの素晴らしい詩人もいて、たくさんドンドン凄いものが次から次へと…。

ぼくは、本当言うとすこしヤダなぁと思います。何故なら、自分がみっともなくみえるからです。 ....
メモ

毎日が出発である。そのことが単純に宝石である。そのことの裏にある暗い河の流れすら光っている。誰かがいる。ぼくは近付く。その人は死んでしまう。僕が近づいたからではなく、その人はその人自身によ ....
個人的な事で恐縮だが、ずいぶん長いこと失読の状態が続き、もう、右も左も訳も分からずいることが多くなる近頃にあって、一つだけ読める文章がある。

その文章はたったの十五行である。岩波文庫版 柳田國男 ....
今日19号線を松本市へ向かい走っていたら、途中三匹のタヌキの死骸と出くわした。そのうち一匹は道路の真ん中でひどい死に方をしていた。自分の身の丈の三倍はあろうかという腸を、はげしく飛び出させていたのだ .... 今日は主に庭の雑事、それから農地の草刈りをした。

北信五岳は早くも雪をまとい始めている。秋風の透明さよりもその厳しさの方が身に染みるようになって来た。今のうちにしなければならない事は、早 ....
 2020-10-26 一〇月二十五日、三時に起床しそのまま厨房に入った。単独行者の朝食が五時だったので、余裕を持って作業するためには早起きをする必要があった。とは言っても、グリルで魚を焼き、厚焼き玉 .... 「いくつかメモ」

誤解を恐れず端的に言うとバランスが欲しい。換言すれば、あれもこれも欲しい。低い水位で流れるのでいい。こういうことを言うのはバランスを欠く要素だからと、すぐに排除することに飛びつ ....
 八月中旬から十月初旬まで、延べ十二日間の登山道や古道整備に出向き、そこそこの賃金を得た。夜明け前にヘッドランプを照らし、山道に分け入る時の締め付けられるような嫌な感じを幾度か重ね、ようやく解放された .... 何年かぶりに新聞を読んだ。明治6年創刊の『信濃毎日新聞』一面の左下、敬老の日を報せる日本国国旗の隣に、お題に寄せて写真を投稿できる(こと映え)という名物 ....  本を見ていたら、ふと夕焼けの気配が気になった。勝手口から外に身を圧し出してみる。すると、その音に驚いた鳶が畑の近くの草地から、ぶわっと飛び立つ。
 気象現象については詳しくないが、台風が日本 ....
ぼくは昔から人よりいくらか理解力が劣っている所がある。

これは確かなことで、1回言われてもすぐに分からないのは勿論で、3回ぐらい言われても分からないことが結構ある。

例えば仕事においては他 ....
たとえばちょっとした時、他人の車に乗らなきゃいけなくなって乗り込んだ途端、ああ人の匂いだなと思うことがある。その人の、ひいては生活者の匂いだな、と。消臭剤では隠し切れない微妙な生活臭及び体臭、あのそこ .... 最近、英詩を書き始めました。
書き始めて1週間が経過。

英詩を書くといっても、
まずは自分の普通に書いた詩をある翻訳サイト
(グー○ル翻訳などではなく、AIが翻訳してくれるサイトがあるんで ....
なんだか、時々、こういう風に思います。

現代詩フォーラムに毎日投稿される詩、それから過去ログの詩もですが、嫌な時もたまにはありますが、大体はそれらを一つ一つちゃんと読んでみたいなと思ったり。
 ....
今日、先年の水害で何もかもが水浸しとなった地区に行ってきた。路肩に植えらていた筈のマリーゴールドは尽く引き抜かれ、その代わりに黒い農業用マルチがのっぺりと施されていた。

ちょうど一年 ....
通り掛かったら何となく図書館に寄ってしまった。昼過ぎから曇りだしていた。空は近場の山に近付くにつれどんどんオソロシイ藍色に黒ずむのがわかった。薄桃色のコスモスが幼稚園の庭で生温い風に泳いでいた。ち .... 赤ん坊は冷感シーツが敷かれた座布団で寝ていた .... 『ぼくが電話をかけている場所』というレイモンド・カーヴァーの小説を久しぶりに読んだ。ありきたりな言い方だけど、とても感動した。アルコール中毒療養所に集まった人たちの話で、そこにはこれといった善人も悪人 .... {引用=あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあか
やあかあかや月
 ....
風鈴の音が朝から鳴っていて、それがすごく五月蝿く感じられる。だいぶ焦っているようだ。

自分の人生を台無しにしてしまうことを今までたくさんしてきた。いい大人なのに嫁や母親に頼んで会社に ....
我家のせせこましい厠(INAX,2017製)で用を足しながら考えた。今まで一体どれ位のオシッコを流してきたのかと。何トン、いや何十トン?詳細は無論不明だが、まあ、それはとにかく凄いことに相違 .... ぼくらがその時住んでいたアパートは二階建てで、二階のちょうど真ん中の部屋がぼくらの住処だった。

深夜一時半、月が白々と全てを明るく照らし出している夜の中へ、ぼくはひっそりと出ていくことにした。
 ....
物音と話し声を聞いたとき、ぼくは布団の中いた。

ぼくは、しばらくじっとして、できるだけ注意深く外に耳を済ませることにした。

空耳ではないはずだった。
たしかに、微かな話し声と、横たえられ ....
心奪われる詩、とりわけ自由詩のそれにかんしてはだいたい数行読んだだけでピンと来て、後頭部から頭のてっぺんにかけてスッコーンと何かが抜けるものだ。

しかし、なかには例外もあり、これが不思議なところ ....
このベランダにはほとんど雨が吹き込んでこない。建物が林立しているために風が入り込んでこないのだ。降っていても裸足で出る、湿ったタイルの心地、むすめが背中にぴたりと張り付いてくる。
咲いた蘭、いく ....
 今月ももうすぐ終わる。仕事のほか、事務的なものを多く作成する必要があったが、昨日でほぼ完了し少しホッとしている。家業で書いているブログも書き終え、ふと外を見れば思いがけず朝焼けとホオジロの声があった ....
こたきひろしさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(46)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
尺八老人と漬物の恋- 道草次郎散文(批評 ...221-6-21
4.23メモ- 道草次郎散文(批評 ...8*21-4-23
善行についての疑問- 道草次郎散文(批評 ...421-1-30
野積海水浴場- 山人散文(批評 ...4*20-12-11
最近どうも- 道草次郎散文(批評 ...420-12-10
メモ11.24- 道草次郎散文(批評 ...3*20-11-24
長い失読の状態について- 道草次郎散文(批評 ...120-11-19
イマジネーション- 道草次郎散文(批評 ...320-11-15
10月31日雑記- 道草次郎散文(批評 ...4*20-10-31
紅葉狩り- 山人散文(批評 ...7*20-10-26
散文三つばかり- 道草次郎散文(批評 ...4*20-10-25
伐採- 山人散文(批評 ...5*20-10-18
一日遅れの敬老の日- 道草次郎散文(批評 ...3*20-10-18
残照の中のつまらない対話- 道草次郎散文(批評 ...3*20-10-10
取り立てて書く事でもないこと- 道草次郎散文(批評 ...320-10-10
他人の車- 道草次郎散文(批評 ...3*20-10-5
英詩を書き始めて思ったこと。- 月夜乃海 ...散文(批評 ...6*20-9-30
詩を読むこと- 道草次郎散文(批評 ...8*20-9-24
洪水のあとに- 道草次郎散文(批評 ...10*20-9-17
あかるくなりたい- 道草次郎散文(批評 ...1*20-8-30
父親- 道草次郎散文(批評 ...2*20-8-25
宝石- 道草次郎散文(批評 ...3*20-8-23
夢幻の話- 道草次郎散文(批評 ...3*20-8-22
クズの夕暮れ- 道草次郎散文(批評 ...2*20-8-20
晩方考えた事- 道草次郎散文(批評 ...2*20-8-15
ミルキーウェイ~宮沢賢治と夜に捧げる- 道草次郎散文(批評 ...3*20-8-5
夜に覚める- 道草次郎散文(批評 ...3*20-7-27
ドジョウの話- 道草次郎散文(批評 ...5*20-7-25
メモ(いくつもの呪い)- はるな散文(批評 ...1120-7-7
かすかな朝焼けとホオジロの声- 山人散文(批評 ...5*20-3-27

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