すべてのおすすめ
朝雨に濡れたアスファルト黒々と
道端の蝉夢を観ている
砂浜にポツンと置かれたサイダーの
ビンから透けた夏が去りゆく
階段にカサリと落ちてる抜け殻を
ポッケにしまう夏の秘め事
....
振り向いてしまえないのがもどかしい
あなたの眼を見ちゃ
ほら、万華鏡
まばたきの
かずだけ心に影があり
真夏の夜でもじぶんを抱いてた
友という
名前の人がここに ....
寂しいと
口に出すのがくやしくて
ぜんぜん寂しくないふりをする
吹かれ堕ち
桜の花の無残たる
汚れた悲しみなんかが好きだし
憎みたい
人ならいっぱいいる夜に
憎むきもち ....
変わらない
梅雨明け空と海の青
鳥類魚類は気ままに生きます
風の谷
潮の香りの風が吹く
死出の旅路のやきばの煙
海の旅
竹の筒には酒入れて
勘弁してよね、酔って、乱れ ....
可愛いと
言われたことなどかつて無い
それが定めの因果な感じさ
綺麗だと
言われたことなら少しある
可愛くないって聴こえた気がした
夢のような
夢を見ていた良い人も
....
滅びという
言葉を使う失恋の
カルフォルニアより青い青空
あたいより
明るい青を空に見て
そんじゃあそれで幸せになれ
ここよりも心揺さぶる真実の
ねじ曲がる意志 ....
うっすらと
黄昏ふりくる流星群
みえない心で死んでゆく星
好きなあの人と夢で手を繋ぎ
あてどなき地の
サファリを駆けたい
恋なんて安心できたら恋じゃない
....
やさしいと
感じてしまった愛じゃなく
あれはみんなにやさしい小悪魔
こころ堕ち
欠けた十字架とかも好き
汚れたリアルな愛とかも好き
憎しみを
人の数だけ持つ身だが ....
ゆび伸ばし
綺麗な三日月触ってみたら
遠く魚の跳ね跳ぶ湖
月ひとつ
孤独な顔している空は
やさしいくせに哀しい闇色
そんな目で
わたしのな ....
犬や猫、人間たちのいる駅の
自販機の前で
え?別れてって?
ラーメンを
食べる姿が醜いと
言っただけでしょ、嘘じゃないからッ!
あんなにもすべてを許してくれるから
て ....
運命と
目と目があうのはさくら降る
まだ肌寒い4月馬鹿の日
泣くのなら
いつもの棒つきキャンディが
溶けて流れた黄昏にしな
目は優しい
口は軽くてほどほどに
好きっ ....
はるかぜの
はるか野山に吹くときの
おなじチカラでビル風は吹く
笑う声
じっとして聴く月を見て
ウサギの声ってブタ猫のよう?
ゆうれいの
フリをしている月を見る
指さし、し ....
蛇が好き
でも鰐も好き牙を剥き
言葉をかじる不気味な青さが
飛び上がる
急にお尻を抓られて
同性ですけどセクハラだからね
記念日に
安いイミテーションをして
買う気 ....
蛇がいる
君の微笑む裏切りを
しんじず毒牙で首すじを吸う
キラキラと
瀬戸内海の橋である
入り日を吸い込み赤い息はく
音も無く
飛んで火に入る蜂の羽
そして泣いてるみ ....
まだ生きる
蜜柑の香りのする居間で
ふたりに夜なし、死の絆なし
新月に
聴こえる星降る歌の声
赤い少女の唇にも似せ
羽根のない
詩人の傷は恋となり
ふた ....
砂嵐
まさかの街に吹き荒れる
そうかこの名を砂漠も嫌うか
マフラーの
手編みにこだわるわけではない
言葉にできれば、それで良いのに
どんぐりも
黄昏の森哀しみも
....
仮面劇
なければ辛いだけだろう
けもののアイツのストレートな愛
もし愛が
なければアイツを覗き込み
どこへ行くのと訊ねはしない
耐えられない
アイツのけものの炎の眼
....
バシャバシャと
ベッドの海で泳ぐという
夢を描いた、哀しい絵の具で
遠くから
雨の匂いがする冬は
雪が降るより、心は寒い日
流星に
安い願いのメールして
刹那みっつの祈りを ....
冬の爪
なにで鋭く研いでいる
刺す眼が心の形を冷やして
心臓を
明日待つ孤独と名付けたら
銀河の海で泳ぐ星たち
いうなれば
さくや流れた血の味すすり
この花咲く頃、ピカロに ....
天高く
伸ばすてのひらヒラヒラと
透きとおる風、雪舞わす風
あなた待ち
こころがきゅんと鳴る音と
聴かせてあげたいシャランと月光
倒れ込む
キラキラ夜空の下の街
初冬の ....
あたま撫で
られて小さく嬉しくて
目をみひらいてみえないなんちゃら
愛もらい
期限つきでも笑ってる
いつ去る秋に凍えるかんちゃら
ふもとから
登って来たの ....
天高く
伸ばす希望をふりはらう
透徹した眼のあなたを想うよ
宵待ちの
こころがきゅんと鳴るミルク
飲み干すあとから月みる十五夜
座り込む
星降る夜空の下の街
秋の風ふく旅に ....
照明に
濡れた花びら目を伏せて
選んでほしいし、忘れてほしい
恋しくて
声を凍らす粉雪に、
降られた鼓動は、自由を奪われ
純粋を
このワンピースに飾りつけ
まるで地吹雪 ....
死んだ恋、
僕の命という顔をして
こころのなかを転がっている
夜空には
青空かくす闇があり
雲を剥がすと、こっそりみえたよ
遠くから
聞こえる歌は花びらを
かすかに震わせ ....
ちゃんとせな
目視確認毎日お掃除
豪雨のせいなん?雨こぼす樋(とゆ)
言葉って
だいじなところもあるやんか
豪雨はやめて夕立にしよ?
ゲリラとか
雨に使うなふぜーがねーぜ
三千 ....
天秤座
生まれだけれど揺れている
ばかりじゃないのよ、切り裂け自分を
やめた恋
ひつじが深夜の安らぎ被(かぶ)って
やたらめったら、やって来る柵(さく)
....
からみつく
からだのいちぶが運命の
こんな闇夜を灯すしろがね
べろべろと
なめたアイスの色の舌
ちょっとお下品とろける腰つき
なんという!
好きを好きではない ....
(この夏ほど、運命を感じた夏はなかった)
(うそ。感じたのは、『運』。)
夏の庭
赤眼白蛇がみえる運
奇跡と呼べば呼べるしあわせ
夏場はね
リーチイッパツドラ3 ....
てっぺんの
北極星の流す血を
掬ってあげてたひしゃくが泣いてた
くちびるが
はにわのような顔をして
眠れよあなたにかるめに甘噛み
サイダーの
王冠のギザてのひらに
押 ....
川の舞い
いともあっさりひとつぶの
たそがれ色の蜜柑を呑み込む
爪をみる
ふるえる瞳はなに思い
私の夜に怯えているのか
夢をみる
悲しいキウイはすっぱくて
ハンバーガーには必須 ....
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