すべてのおすすめ
手のひらにヒヨコのおもちゃ雪月夜
宇宙へとDavid Bowie帰り雪
降り続く雪に言葉が埋もれゆく
信長の首を土産に紅蜥蜴
溶けたチーズと胡椒に浸る
トマトに生ハム和えたなら
ニンニクとアサリのハーモニー
ミートローフを溶かしてパスタにかける
イカ墨に深く沈む夜の空
美味いといった一言に舞い上 ....
温かく肩を抱くモツ煮込み
コンニャクに香る柚の味噌
カワハギの肝和えフグに勝りぬ
キツネうどん大阪に帰りたい
天六の怪しき商店街
千日前のどぶ泥の怪しい珈琲
最近はみな粘土の感触
何処か侵食されているのか
蕎麦と餡かけだけが舌を優しく包む
大晦日から何も食べなくなり眩暈する
処方箋何を飲んでも効きはしない
相撲待ち
明日に
夢はせる
なんとして
男に生きる
覚悟あり
あの暖簾
大晦日には
あの店襲う
鴨南蛮
俺はこれで
生きている
カツ丼を
食いたし
我が腹 ....
山眠るくちどけの良いミルクチョコ
飛騨時代 飛騨ブリの美味さ蘇る
高山のラーメンはみな美しく
妹弟は正月を迎えることなく
明日の朝久々に電車乗る
明日の夜そっと二次会脱出する
クリスマス幻滅幻滅幻滅
クリスマス三十枚の銀で売る
クリスマス顔と指紋を乗っ取られ
事件とは関係のないクリスマス
石斑魚
客人を待つ
台所
段差ないところで転ぶ昼ちちろ
人渡る綿毛が渡る交差点
秋には秋のバラが咲く
かたらいは満ちることなく月満ちて
人しれず録画の灯火浮かぶ夜
闇の闇の中にも闇のある
イキヅカイ犬の腹午後の怠惰のせ
....
写真撮りたる係百物語
寂光の
夢みて
今宵も沈む
のべられた
布団のつめたさ
心地よい
いまひとつ
琥珀をあおぎ
ねむりつく
やすみつく
しとねの綿が
肩を抱く
眠れない
夜が漂い ....
ゆらゆらと
泳ぐらんちう
鉢の中
土佐金の
エレガンスなのは
尻上がり
鮒に似た
友の和金は
ばかでかい
出目金を
ねらう縁日
まどう指
りゅうきんの
腹 ....