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長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて
ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年
意識されることもなく
満ち ....
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる
小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
灰色の道の上に
ひとつの疑問が落ちていた
ずいぶん昔 この胸に生まれ
しなやかに若木のように育ち
そして出て行った
いつか答えを見つけるのだと
朝の光が包む白い道を
振り向くこともしない ....
薄給を補うための朝刊配り
早起きは三文の徳
それとも
貧乏暇なしか
夜が青く澄み始めるころ
{ルビ静寂=しじま}に溶けだす光の産声に
早起きで貧乏で
徳もなければ暇も ....
憂いでも
蔑むな
笑っても
嘲るな
怒っても
憎悪を飼うな
泣いても
己ばかりを憐れむな
楽しめ存分に
できることなら誰かと一緒に
叫べ
耳は塞がずに
....
きょう美術館でシャガール展は観なかった
美しい青が踊り
悲しくなって微笑んだ
僕は僕の人生とミスマッチしている
一人の時にだけ呼吸する
奇妙な半魚人だ
夏に生まれな ....
神秘のヴェールを失った
月は一個の衛星
人類にとって偉大な一歩は
月を地面に引きずり下ろした
足跡をつけられ 征服ずみの旗を立てられ
凌辱されたかつての女神は
いまでは早い者勝ち
勝手に ....
冬の黄昏に照り映える
赤いおべべに着飾って
あれに見えるは御犬様
にっくき仇の御犬様
お供はいつも従って
糞を拾うて歩いてる
思い起こせば七日前
クレーム処理で訪れた
上得意の客の ....
ボロ24さんのただのみきやさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
六月回廊
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ただのみ ...
自由詩
24*
15-7-18
日陰がいい季節になった
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ただのみ ...
自由詩
16*
15-5-27
灰色の道
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ただのみ ...
自由詩
22*
15-2-28
分け前
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ただのみ ...
自由詩
12*
14-5-12
政治家にはなりたくない
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ただのみ ...
自由詩
18*
13-7-23
きょう美術館で
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ただのみ ...
自由詩
28*
13-7-14
月の味方は詩人だけ
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ただのみ ...
自由詩
12*
11-12-15
にっくき御犬様
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ただのみ ...
自由詩
6*
11-12-14
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