すべてのおすすめ
夕べのそらの木の下で
かぜふくしげみにひざをかかえた
おれの顔のちいさい一人がすわっている
きまじめな面つきの
むかしのテレビドラマのような
ひどく地味なふうていで
(なあに 貧しいだけさ ....
  1 ある青年

この強力なバーナーから騰がる炎の熱を蓄えた
おおきな{ルビ布袋=ふたい}で空にのぼるのだ
「トーキョーだかニッポンだか知りませんが
ぼくには十世紀まえの遺跡です」
点在 ....
  
いま どらびだの駅だ
むかし おなじ名まえのくにを紀行したが
もうずいぶん前だったので
ぼうぼうとした
かぜの中あたりで 周囲を見まわす
駅舎があるとは知らなかった
いや
とうの ....
     ―「今日はきっとすばらしい事がある」そんな予感を抱かせる夏の朝
       ふと得たインスピレーションに古き祀誦が蘇る


ああ
しんごおせえ
なあ ら、なあ ら

おお
 ....
とても さびしい
ゆうひ の はまべ
 とて とてのむ とてのう

たのしそうに
てをつなぐ ふたり
 とて とてのむ とてのう

かぜ と ゆうひが
ふたりを てらす 
あのまち ....
ガラス窓の向こうで
風が吹いている
木々の梢は風になびき
空を掃いて 葉が{ルビ細々=こまごま}と翻る 
くろく空裂く鳥の群れか
とおい湖の 波間の影かの ごとく

音は聞こえない
あ ....
{ルビ風神=かざかみ}ひとり帰り{ルビ姿=かげ}
踏まれぬ路を ザザと縫う
川すジかくしタ 野ノ原 の
雷神亡いた ヵ ザザと 縫う
たちあがっ て ハ 「ぁ!」

むザ ム ひ とり
 ....
僕が転んだ
白い雲がながれていた
僕が転んだ
麦の穂を風が掃いた
僕が転んだ
膝に石を刺した
しんとした痛みを
ただこらえた

なにもいない
わらい声もない
野辺のみち
そらの ....
ふゆ
まっ白い雲のうかぶ空は
あおじろい怒りの気配
をたたえ そ

下を
煮えきらず
あるいていた
手に
侃々とたぎり
鳴る鍋は なく
白い白い
雲は浮かぶのが
「自由」と ....
あかあか てる
あかあか と てる
そら と
そらの みなかみ

かか
かか
なく かげに
そっと くび めぐらせ

おもふ

ものも けものも 
そらみあげ
みな目鼻も ....
また、イスのせい
名のような
となえる声をかかえて {ルビ儘=まま}のみちゆき
昼下がりの野辺は
視界を圧するしろい雲
暑くてあつくて まだ夏のあかし

山本通は一本道
左に傾く舗装に ....
七さんの「ま」の字さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちいさいひとり- 「ま」の ...自由詩7*18-9-23
気球- 「ま」の ...自由詩9*18-2-4
_どらびだの駅- 「ま」の ...自由詩6*17-12-3
Natu、朝のModeで- 「ま」の ...自由詩3*17-8-16
ゆうひの_はまべ- 「ま」の ...自由詩4*17-8-7
ガラス窓の向こう- 「ま」の ...自由詩2*17-6-10
(野_かぜ)- 「ま」の ...自由詩4*17-1-14
僕が転んだ- 「ま」の ...自由詩2*16-10-5
(なべ)- 「ま」の ...自由詩2*16-8-10
(あかあか)- 「ま」の ...自由詩116-4-25
また、イスのせい- 「ま」の ...自由詩2+*14-5-24

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する