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花を踏んで地面に押し花を
つくりあげる
しろい脚ばかり順繰りに
刈り取っていましめ
白金色の湿原には
ゆらゆらと
あおい目のさかな
とうめいな躯
背骨と心臓
透かしてみずにと ....
舌にさらさらとした、苦み。
冬にも、汗をかく。
そんなこともわすれていた気がした。
部屋中にふりまかれた、たがいの匂いの交配。
季節にはシンプルな獣であれば、うつくしくいられるのだと、悟っ ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻
やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ
やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
どこからもとおくの
きみの手足をゆらす風の音
あめの、
裂いたひかりをまねる
キュービック
点をつないで
線をえがいて、それからの
ことは
どうだってよかった
ひだりの
....
みどりいろした
星をなぞる指先が
燃える
やわらかい
歯をたてては
めいめいにいのって
慈しむ紺色、宙をけって
絡まるいばらが
すきとおる喉元で
ひろいあげた木の葉の
ささやかな屈 ....
みつばちのささやかな羽音に
ひかりが絡まる
かけてはうだる夏のあかるみに
みせびらかした琥珀色
やわらかな土を踏みならし
踊ったあしもとに
すこやかな針をさしとおしては
はれあが ....
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
しらむ
コンクリート
放たれていく君の足音の
つめたさに脳が
あせばみ
ふりかえり、照射す ....
やわらいでしまった月に陽に
にらみを利かせ
君は
まぶたを邪険にして
六月の木陰をおよぐ生きもの
とほうもない
そらに皮膚をしのばせては
あまつぶそぼり、濡れ
ぬれ
いろどりを欠 ....
眠っている街のせほねをなぜていった
風をみていた
髪の毛の先
産まれたての星をやどした
ひとみにも
ひとしく均された夜が降りてきた
つま先立ちの白線に血がかよう
弾性を綴じたアス ....
流しのしたの夕日、敷き布団のしめり
はたはたと風をはらんだシーツが
あおぐろい空を抱いている
はじめの雨粒をうけて濡れている
芍薬のはなびらの萎れ
みどりは濃く
吹き荒ぶだけの夜に
....
日射しにぬるむ木蔭に焼かれた
横たわるしろい肌
くるぶしを舐める犬の舌のざらつき
渇いていく唾液とこぼれる光は
すこやかにまざるばかりで手放しかたを忘れながら
あたまをなぜてやる
季節 ....