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窓辺に
憂いて、待ちほうけ
きらめく川面に舞い散る
記憶の花弁
流れ、流れて
彼の國までと
届けておくれ
恋慕情
もしも明日
世界が終わるなら
全く別の生き方ができるのに
もしも明日
君が死ぬなら
全く別の愛し方ができるのに
悲劇をくれよ
この胸いっぱいの悲劇を
それだけが救いなん ....
夜景の灯りの中にたくさんの人が生きていた
今みんなでお酒飲んで笑っている人はどれくらいいるだろう
寂しくて泣いている人はどれくらいいるだろうという話を二人でした
自分にそっくりな人もいるかもしれないね ....
風のための門を
行き来する影がみえる
波を越えて続く
その道を
懐かしさではなく
今日の温度で
夕陽のなか
あなたが言った言葉
手に手をとって
風に陽に
戯れて咲く
無邪気に咲きまくる
咲きまくる無邪気
ぼくは普段は草食だけど
きみがあんまりいい匂いだから
ついつい食べたくなっちゃうよ
独りだとときどき
夜空と自分の境界線が分からなくて
不思議
気の触れた男がエレジィを口ずさむ
花を惜しむ涙を垂れ流して
硝子の塔に
昼下がりの陽が散るよ
円形劇場
あれもこれもと
人のものばかり
欲しがってしまうんだ
自分ではない誰かに上げられた狼煙が
僕に対して上げられた合図だと
勘違いしてしまう
春
冬枯れのわたし
は
どうすればいいでしょうか
たしかに
花びらはまだついて
いるのだけど
見向きもされず
時間も忘れるほどにあなた
種さえ枯れて
見えない粒
触れるだけでもう
折れる準備はできて ....
さぁ コーヒーをもらおうかな
ブルーの空 いれたての春
風にとけるまえにほら、
彼 の 夏 に
溺 れ ぬ や う に と 閉 ぢ た 空
無 人 で 回 る
廃 観 覧 車
冷気のようで
霊気のようで
炎のようで
誰かに似てる
どこかでお会いしましたでしょうか
そのとき私はどんな歌を口ずさんでいた?
引き出せない記憶の方が多いんだ
掌に乗る
生命の記憶の
なんと軽いこと
寒空に
何を見るのか
ふゆかもめ
凍てつく海は
薄氷となり
しあわせってこういうこと
静かだけれど
確実に変化のある日
帰らなくちゃいけない
帰らなくちゃいけない
始発の鈍行列車に乗る