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さよなら、
つぎの空白を飲み込んだとき
少女の手から赤い風船が飛んでゆく
ひゅるり 風に吹かれて
ぱちん 弾けてしまう
わたしたちの知らないところで
いつからだったんだろう
....
牛乳石鹸みたいな優しい匂い
ライブハウスに漂う汗と少しの寂寞
青いジーンズに浮かぶ少年のきもち
呼吸をするのと同じように
ミルクティーを飲むのと同じように
あなたは また 「彼女キボンヌ ....
明日をまたぐ前に
あなたの足が邪魔なのよと
ひょいと飛び越えて
私はあなたのすべてを
分かっていたつもりでいたのね、きっと
白濁色になって零れてゆく
はみがきとマグカップとベッドと
近く ....
36℃のいちごみるく
鮮やかなピンク色が私を満たす
口遊む五線譜と弾んだ靴音と共に
貴方の元へ いち、に、さん
貴方を包むに
私の腕は小さすぎて
夜に溶け込んで
星や月と共に
貴方を抱きしめてしまいたいのに
地球儀をぐるぐる
世界を静かに確かに巻き込んでゆく
目の大きい宇宙人が「マジヤバイ」と言って
飢え衰えた子供のそばで鳥が死を待っていては
ラーメンの3分を知らせるアラームが鳴っている
....
蒼に魅せられて
解けてゆく 細胞の破片
融けてゆく 私のからだ
私だけが知っている 未開の地
髪を梳く匂いに死を感じて
私に「また」はないの
彼 ....