すべてのおすすめ
互いにハシゴをはずしあった
ぼくらはあまりにキズつきすぎた
想像してあげることが愛ならば
愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた
アスファルトを低く花びらが渡っていく
....
みんな金が好きだ
みんな性が好きだ
それを見ているひとも
みんな
みんな
みんなこいつが好きだ
みんな金が好きだ
みんな性が好きだ
こいつは ....
桜をみると胸がいたい
桜なんかだいきらいと言いたくなる
だから桜に謝りながら
盆栽みたいなかたちをみつめている
一方向にしか膨らまない宇宙なら
星はこんなふうに見える ....
月がわらっ照ら
笑ってら
赤ちゃんはどうやったら出来るのだろう
裸の木がくねっ照ら
苦ねってら
約束はいつも大義名分で破棄されるのだ
どこまでも静かに
愛 ....
ひとを見て
ひとに触れて
ひとと関わって
ひとから聞いて
そう(理想)なりたい自分や
そう(願望)なれない自分が
顕れて
それはまるで物語のようだ
....
可能な限り赤い空に
ぼくらがおもう神様がいた
ライトバンが光を揺らして
とぼとぼとぼとぼ道を行く
いき違いばかりの愛しさが
まかり通ってからから言う
からからか ....
悲しいことがあると
あなたの名を呼んでいる
呼んでなぐさめられている
やさしくてあたたかい肉だ
体液でよごしても
けがれたこころで乱暴しても
あなたはよろこんで
....
あのときたしかに荒野に吹く風の音
爆心地にはアスファルトとコンクリートとガラスや金属、LED、わざとらしい街路樹
光の船だ
打楽器が跳ねている
噂話が沈む
タイヤが滑る
....
外灯のつらなりを見つめていたいんだ
隠れることができるような闇が街にはなかった
だあれも探してなんかくれてないのに
ありがとう
探してます
丁寧でした
外灯 ....
孤独がコトリと音たてて
薄いオリオン座拝みます
恨みもせず
妬きもせず
孤独がコトリと音たてて
街が滲んで見えるのです
避けもせず
罵りもせず
孤独がコ ....
かろうじて寒い冬
かろうじて家族なわたし
かろうじて踏みとどまるポールシフト
かろうじて激情に殉じるわたし
いま核ミサイルが発射された
大義などいくつでも作れる
....
宇宙に永遠にかわらぬ真実があるとするならば
正しいことが絶対ではないこと
ふたつにしてひとつであること
これが分からないひとは実に幸福なひとたちだ
地球の世間の芥にまみれて ....
青暗くて遠い夕方
路地から猫が振り返る
だいぶ遅い因果律
いのちの殻が振り返る
今ごろ順番かあ
これが俺の天罰かあ
からだの不調で
俺は死にそうだった
....
天気予報が
明日から寒くなると
今年5回目くらいのはったりをかます
もうオオカミ少年みたいになっている
日曜日のお昼どき
町の中華料理屋にはいると和田アキ子が
なに ....
オルブリヒト将軍に待機命令の電文を打った
戦闘態勢をとれ
ぼくは静かな飛行場に降り立った
そして将軍にもういちど連絡をとった
だれもが運命という深海を逝く潜艦の船底にいた
....
ここは、天体の住む街だ
足音
いるのか
誰か
ここは、天体の住む街だ
ひとり
夜中になぜ
鳴くの
僕らは
たぶん絶対
コスモ
起き ....
桜島だ
さっきホームはすこし肌寒かったのに
動き出した電車から桜島をながめていると
ぼくはひかりの温度に右側を押されている
ぼんやりとした鈍痛を感じながら湾をながめる
あ ....
泣いてごらん
言われなくても泣いている
目薬みたいにだらだらだらと
泣き止むことも忘れてもう
鎮まれ鎮まる
ビフォーアフターの音楽ながれる
ぼくはいまから死刑に ....
黄金に透きとおる命あれはメタセコイア
空に舎に
秋光り
ほの暗き
回廊に
風立ちぬ
天高く馬肥ゆる
秋
をのこ生まれる
空に舎に
秋光り
ほの暗き
回廊に
風 ....
初めてってなんだろう。
わたしの父は、父を初めてしているような感じのひとだった。人生を初めて経験しているようなひとだった。
わたしだってそうだ。小学校の頃、いつもふしぎに思っていた。放課後はまいに ....
満月がおおきく見えることがそんなにめずらしいのか
もうしょっちゅうスーパームーンとか言ってるけどさ
満月なんて地平ちかくにあれば昔からおおきく見える
錯覚なのか光の屈折率のせいなのか ....
負けられない
負けられない
立ち向かう
立ち向かう
めんどくさいけど
立ち向かう
それで終わる訳でもないけれど
お腹の底に貼り付いた
それは意地のよ ....
もう金木犀の匂いがする
どこにいるのか探している
まだ都会の星空ていどの花
写真には写らないていどの花をみつける
それがどれだけ本当でも
欲張りすぎたらダメなんだ
....
ガンジスをゆくものはすべてガンジスの速度をつたってゆくのだ
ひかりはかげだしかげはひかりだあるはないだしないはあるだ
両手からあふれるガンジスに詩の本を読みながらつかっている
石のう ....
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