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手のなかの金魚がたどる路
響きのための階段を
宵宮の光が駆け上がる
かわいた飲みもの 食べものの跡
においはずっとたたずんでいる



街にやって来た映画の群れ
ひとつの方を ....
かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに

ぽとり と落ちた
蜃気楼

恵みの火
溶けない爪のくず

明日というものが
あるらしい

たたむ手を
寄り添わせないよ ....
紅の 木の葉を一枚 拾った

数分後

とぎれ とぎれの坂道の片端は 黄色に染まっていた

この先に かわらない夏の想い出を忍ばせて なんて

知ってか 知らずか
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
9月11日
学校帰りの地下鉄はいつも
ぎゅうぎゅうでみんな疲れてて きらいだ
でもそれが今日は少しやわらかな
そう、土曜日
休日の人もいるのだ
休日の人も



真実子ちゃん
こ ....
ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく

さよなら、それでも
また明日
会えるといい。

なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る



橙の
奥 ふかく
つめたく 
や ....
コンビニで何弁当を買うの?

のり弁当だろう

図星だ

他のはみんな、

花火の客が 買ってしまったもの。

チンしてる間に、週刊何とかや月刊何とかの表紙を

元野生の狩猟本 ....
今日は雨

僕の肩は片方だけ濡れている

雨よけに収まりきれない看板のように

誰の目にとまらない看板のように

店員さん僕を早くとりこんでください

お願いします

あっそれ ....
むかし むかし 


パイロットのきみ は
大きくなったら
ひこうき になりたかった

運転士さんのきみ は
大きくなったら
でんしゃ になりたかった

宇宙飛行士のきみ は
 ....
うす紫に、きれいに染め上がった、
放課後の、
(優しい文脈を結んで)
ぼくは 図書館で、
大好きなきみの名前を、
水文字で書く。

水文字。
右でもなく、
左でもなく、
遠いほうの ....
涙が出そうになった瞬間
あなたの顔が浮かんで消えた
心は躍りだしそうなのに
どこか落ち着いていて
なぜか涙が溢れてきそうで
優しい笑顔も
穏やかな微笑みも
本物かどうかも分からないけど
 ....
ほたるさんの自由詩おすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
路地の歌- 木立 悟自由詩604-10-18
消して- 砂木自由詩13*04-10-18
それぞれの秋- ひより自由詩804-9-30
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
癖、焼いてまた、- みい自由詩10*04-9-12
土の匂いを噛む- 自由詩13*04-9-10
夜勤明けのガードマンへ- 馬野ミキ自由詩19*04-9-7
- ナガシー自由詩2*04-9-4
階段- 望月 ゆ ...自由詩604-9-3
水文字- 青色銀河 ...自由詩12*04-9-2
I_long_to_tell_you...- Lily of the ...自由詩6*04-9-1

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