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呟きたい言葉はなんだろうか
優しい戯れ言
激しい罵り
慈しみの慰め
否
それとも沈黙
ただそこにいる
それだけでありがたい
だからもうしばらく
こうして居よう
明日は嘘しかつかないぞと決めて
枕を抱いた
会社を休んで無人島に行った
波が話しかけてきて椰子の実をくれた
「人と話すのはひさしぶりなんだ」
生まれてから死ぬまでを考えれば
そんな日があっ ....
僕はさようならに殺された
一日一日隠し事が増えてゆく。
ゴッホはどうだ。
モーツァルトはどうだ。
あなたはどうだ。
言葉に気持ちを乗せてみると意外と楽になるね。
何を望んでいるのか私にはわからない ....
いつのまにかの筋肉痛
ちょっとのことでこんな憂うつ
知らない間にできた青あざ
気になっちゃって押してみる
「ねえ、人生ってどう?」
ってインタビューしたいな
「楽しい」って言っ ....
詩はシワが多いほどいい
珈琲はサトウが多いほどいい
すいもあまいも知っているなら
愛と平和のために
甘い方をえらぶだろう
水くみに7キロ歩く友がいてもだ
....
ただ生きる
可も不可も
好きも嫌いも
ない
感想は持たない
ただそうであるだけ
それがどうした
そういうものだ
これが私の敬虔さ
祈ったりしないけど
だからこそ
雲が ....
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ごく、
近視眼的思考で
詩のようなものを書いたなら
....
うす甘い空気ばかりをあつめて
思い出のような恋をしている
ないものがあるかのように
あるものをないもののように
かき抱いた空気はおだやかにつめたく
わたしの根に雨はふらない
山つつじの花が
ぷっくりぷっくり
つぼみをたくさん
春の風が嬉しくて
絵具で描いたみたい
彩る奏でる春の唄
私にもたくさんの
つぼみがあって
ゆらゆらと今か今かと
心が踊り華やぐ ....
私は自分の体温を知らない。
もし、精神の熱があるなら
暖炉の闇に、火をくべて
――私の熱は昇るだろう。
日常の36°5を演じる
仮面に隠れた炎を燃やし
私は私に、火をくべて
――自ら ....
巡り来る春
桜が満開に咲くのを観ると
いろんなことが
どうでもよくなります
あなたへの怨みも
忘れました
生きていると
怨みや憎しみが
積もり積もっていくものですが
それより大切なこ ....
あなたに抱きついて
匂いを嗅ぎました。
いい匂いだと判ったので
一人占めしたくなりました。
声も/その手も/優しく奏でる詩も
横に居て一人占めしたいと
ますます強く ....
ほめてもらうって
うれしいね
ほめられ慣れない私だから
顔のつくりに困るけど
足が三センチ浮いてます
私も見つけようかな
あなたのいいところ
困った顔と
浮いたからだで
今日は平日
お別れした日
途方もなくて
言葉が上手く出なかった
星空が澄んでいて
呆然と眺めていた
しゃべれないけものみたいに
あまりにも
痛かった
いたかったの ....
私を吐き出し
それを紡ぐ毎日のような
繰り返し繰り返し
季節と同じように
私もあおあおしてきて
めきめきにょきにょき
新しい私が
生えてきたらいいのに
そうはいかない
それでもじっと ....
こどもが寝ている
夢を掴みそうになって目が覚めたら
こどもでなくなってしまったあさ
等質に毎日は来ないんだし
まあてきとうでいいやという訳にもいかない
家を出る前におとなのふりをして ....
まっしろなカップに
夜が満ちる
からっぽなわたしは
真っ暗な部屋で
夜を見つめてすごす
安堵のなか
ごくり ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む
ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む
ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく
しなやかで ....