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背に花の生えた猫が
午後の雨を待っている
二つに分かれた坂道の
曇に近い方を歩いてゆく


休み休み進むのは
花が重いからかもしれない
午後に夜にひとつ咲き
朝に昼に ....
薄くうつろうもののかたまりが
轟々と夜のはじまりをゆく
剥がれかけた
光の重なり


見えたり消えたりするものが
左側をしたたり落ちる
布や布状のものすべてが
四角い ....
夜は爆ぜ
すぐにまた現われ
朝へ朝へあとずさる
雨に
種を蒔きながら


触れれば空に到く
咲かないものの履歴
指は水を編む
夜を高くする


何処にも行けな ....
不幸自慢の座頭蜘蛛
緑の文字にうろついている
燃やしても燃やしても
早朝を喰みにやってくる
どこからか逆さの寝床に降りるものみんながみんなけだものになれ



人知れず吐息がすべて爪となる留まりたくない意志も一緒に



透明な粒の作る火うずまいて夜の螺子 ....
オダカズヒコさんの木立 悟さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しずく_秘名- 木立 悟自由詩816-2-4
夜へ_礫へ- 木立 悟自由詩415-9-16
銀の生まれ- 木立 悟自由詩615-8-23
ノート(52Y.8・22)- 木立 悟自由詩615-8-23
穂絶座- 木立 悟短歌315-3-1

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