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   ハワイでは空から落ちてきた石がわれわれに水をもたらした
   という唄がうたわれているという。

   オーストラリアで発見された隕石のなかには水が含まれてい
   た ....
弱弱しい鳥が

藪のなかに消えていった


そこにはどんな病院があるのだろう
藪はしずかだ


                2001・11・8
 



  37.6度の微熱があって
  ぼくは食虫植物にやられたようだ
  巧妙な手口で誘い込まれ
  まんまとぼくは捕食された
  もう二日もほったらかしだが
  そのうち ....
名刺を裏返すと虫がいるように
人の裏側にも虫はいる*


母は書道の師範だが
いまはグレゴール・ザムザのように
変身している
虫は口が効けない
母はいも虫のように這ってくる ....
深層





少年が詩を書いている

ピカデリーサーカスのストリップ小屋で

メモにボールペンで

少年はだれにも詩を読ませない

詩を書くことは脱ぐことだ といった詩人 ....
  



   流れは果てしなく遠い
   せき止められて響く音叉
   澄んでいる
   鏡のように紅葉を映しだしている
   流れは流れを呼び
   水源地までの距離は測れない ....
   


   カマキリに襲われた眼球は
   皿 皿 と 皿 皿 と
   血を流しているのでありました
   そのとき 時計はとまったままで
   あたりは白くなりました
    ....
若草のように君のながい髪の毛がぼくの頬に当たる。すこしカールした茶髪のロンゲだ。
ぼくは藁のようにその髪の毛に触れる。雨がこんなにやさしかったら。かわいているのか、濡れているのかよく ....
  
  
ももとあそんできた
  ももはねるところだった
  ぼくがてをだすとももははをむいてかみついてきた
  もものあたまをなでた
  りょうてでぎゅっとなでつけた
  も ....
   

   ヴェスヴィオス火山に埋もれた
   廃墟のように
   灰をかぶって
   ぼくはいままで
   埋もれてきた
   標本となって
   

   水道も飲めないで ....
  



   読み始めた詩集、の最初からぼくは熱病になった
   ことばは炎症を引き起こす枯葉剤なのか
   森がことごとくかれ始め腐り朽ち果てた
   新鮮、という病、
   こ ....
 

  赤い傘差して今日も雨
  カタツムリは縮こまって
  濡れている
  陸上競技場のアンツーカーはけぶり
  女子大生は傘を差して自転車に乗ってやってくる
  雨の日は少し喉が軽 ....
 


  野に、球
  と書いたのは清水哲男だったかわすれたが、
  日本シリーズもたけなわで、
  今日はいよいよ第七戦、西武が勝っても、
  中日が勝ってもちっともおもしろくな ....
 


   ハイド・パークから
   少し離れてそのパブ
   はあった
   にぎやかっだった
   椅子はなかった
   みんな立って飲んでいた
   仕事帰りの労働者ばかりだ ....
  

   仔犬の
   ももちゃんがいない
   (たんぽぽの綿毛のような

   蟷螂のように
   さみしかった


   *


   仔犬の
   ももちゃんが ....
  

  裏ビデオ穴の深さにたち塞ぎ

  こころから穴の深さのらっきょかな

  やわ肌の燃える蝋燭消しがたし

  乳飲み子と共有している乳房かな

  祈らずにいられはしな ....
 

  白いレースと
  モスグリーンのカーテンの外は
  朝焼けの予感
  大学校舎の壁に映って
  小鳥たちの目覚めをうながす
  日本列島幾つの目覚まし時計が鳴るのだろう
   ....
 


  獅子唐を収穫した
  裏山の畑で
  猿が荒らしに来る
  ちいさな田畑
  青い実が籠に
  入れられ
  赤い鋏が収納された
  斜面を下る娘たち
  ススキの穂 ....
 

  悲しいかいと尋ねたら
  悲しくなんかないと答える
  なぎさではイソシギが波打ち際を歩いている
  ペルーの鳥だ
  ぼくが見た映画のなかで一番なのは
  シベールの日曜日
 ....
 


  怖かった
  (殴られることが
  なんにんもの教師が
  (殴られた
  誰が殴られても不思議はなかった
  荒れていた
  荒れ狂っていた
  教育なんてもんじゃな ....
  もも
  トイ・プードル
  ちいさなわんちゃん
  かわいい舌で
  ぼくをなめ
  匂いをかいだ
  美貌の顔だち
  ぜんしん茶髪の
  女の子
  あかい首輪
  ふさ ....
 燃えてしまった本棚
 夏の初めに
 私は火事を出した
 寝タバコの根が
 羽毛布団におちたのだった
 それは現場検証で
 消防署員の説明で聞いた話なのだが
 ぼくの布団の片隅は
 真 ....
 

  
 杏のさがは悲しい地下鉄
 もぐらのように
 地底に潜っておはようをする
 何層にもエスカレーターを
 乗りついで地獄篇*のアクリルにあう
 蜘蛛の巣のようにはりめぐらされ ....
 

 SONYの
 小型スピーカー
 の横に
 ちいさな木の鉢を置いた
 卓上から溢れて

 ROCK
 マニック・ストリート・プリチャーズ
 をかけると 
 
 木 ....
 


 夜明けはちかい
 けさは3時から起きて
 調べものをしている
 ほんとうはきょう
 水曜日はぼくの公休日なのだが
 うちあわせがあって午前中だけでも
 でてくれといわれたの ....
  ー浅野悦子さんにー 


  あなたにささげた
  一篇の詩が
  あなたのこころに
  着地した
  しおらしく
  喜んでくれたのだ
  くものように
  ふんわりと
  ....
    

    窓をあければ 外は雨
    ぼくには こころの傘がない
    雨にうたれる アウトデッキのテーブルと
    椅子よ ぼくという関係が
    関係の外で アウトロ ....
  


  モーニング
  レズビアンは美しいか
  旭があたる
  アウトデッキで
  珈琲を飲んでいる
  リーモーガン
  JAZZをきかなくなってから
  久しい
   ....
    

  朝だ
  カーテンをときはなつ
  緑がしみる
  町でいちばんの家
  旭があたる
  きょうはキリンにあいにゆこうか
  燃えるキリン
  サルバルート・ダリ
 ....
  

  恋を失って12年
  それでもだれか
  こころのなかで
  慕っているものがいたか
  どうだかわすれてしまった
  『わがノルマンデイ』* もない
  それでも人は生き ....
初代ドリンク嬢さんの天野茂典さんおすすめリスト(90)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
常夏の島- 天野茂典自由詩104-11-8
- 天野茂典未詩・独白204-11-8
毛氈苔- 天野茂典自由詩204-11-6
お・ふ・ろ- 天野茂典自由詩504-11-4
深層- 天野茂典自由詩504-11-3
獲物- 天野茂典自由詩104-11-2
爆心地から- 天野茂典未詩・独白404-10-31
性交- 天野茂典自由詩204-10-31
満開- 天野茂典自由詩304-10-30
昆虫図鑑ーポンペイ- 天野茂典未詩・独白504-10-30
快音- 天野茂典自由詩104-10-28
験潮儀- 天野茂典自由詩404-10-26
- 天野茂典自由詩504-10-25
ハイド・パークから少し離れて- 天野茂典未詩・独白204-10-23
ももはアイドル- 天野茂典自由詩204-10-23
つれづれに- 天野茂典川柳304-10-23
キャンパスから- 天野茂典自由詩304-10-22
ちいさな収穫祭- 天野茂典未詩・独白204-10-22
夜があけたら- 天野茂典短歌104-10-18
国際線- 天野茂典未詩・独白304-10-17
もも- 天野茂典自由詩204-10-17
満月- 天野茂典自由詩504-10-16
白鯨*- 天野茂典自由詩304-10-13
LIVE- 天野茂典自由詩204-10-9
淺野悦子さん- 天野茂典自由詩704-10-6
ちいさな落ち葉- 天野茂典自由詩104-10-4
座頭市HIP_POP_AGAIN- 天野茂典自由詩204-10-3
宇宙- 天野茂典自由詩504-10-2
燃えるキリン- 天野茂典自由詩2*04-10-1
渋谷へゆこう- 天野茂典自由詩504-9-29

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