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  母はぼくを背負って
  毎日踏み切りを渡った
  栄耀失調だったぼくは
  医者に通っていたのだ
  記憶は曖昧だが
  ぼくたち母子は貧しかった
  ある医者は
  『下痢をするの ....
   ニンゲンハ
   キノコグモノヨウニ
   ツライナア
   トオモッタラ
   ナミダガ
   コボレテキタ

  
            2004・12・21
    
  羽衣の松から
  沖を行くタンカーを眺めている
  君も黙ってみつめている
  潮風はおだやかだ
  乱れ
  乱れてゆく君
  そんな時間もあった
  あんな声を出して ....
  少年は貧しかった
  少年は淋しかった
  少年は孤独だった
  父も母もエイズだった
  少年に稼ぎはなかった
  食べるものも
  着るものもなかった
  少年に運命などとい ....
  リーマス200mg
  サイレース錠2m
  ハルシオン0,25mg(2錠)
  ベンザリン錠10mg
  センナリド錠
  ジプレキサ錠5mg
  麦門冬湯エキス顆粒no29(2 ....
 

  山茶花の花が散っていた
  女の子の生理のように紅かった
  生理が面倒だから子宮をとってしまいたい
  という娘もいるそうだ
  男の私にはよく分からないが
  月ごとの排卵 ....
  

  不漁の石は
  父が名づけた
  落款だ
  ぼくはいい名だと思った
  父が死んで
  30年以上がたつ

  ぼくは釣りはやらないが
  自分で書いた詩に
  い ....
   



   病院の裏山が紅葉してきた
   きょうのデイケアの午後のプログラムは
   ファッションショーだった
   ぼくはみどりのチェックのネルシャツと
   その上にモン ....
  


  明石海峡を渡る
  猿
  群れをなして
  渦潮に巻かれ
  浮き沈みしながら
  潮に乗っている
  危ない猿も何匹もいる
  息絶え絶えだ
  本土から四国へ ....
 


  なんだか街が懐かしい
  新宿歌舞伎町なんかいい
  歩くだけでどきどきする
  ヤクザな兄さんや
  キャバクラ
  ヘルス ソープ嬢
  覗き 傷害 立ちんぼう
  ....
  

   蛙が一匹


   津軽海峡越えていった



          2004・11・24
  ももが美容院へ行ってきた

  ももは歯がかゆいのか
  ぼくをかむようになった
  かなりジャンプもできるのだ
  ももは美容院へいってきた
  かおのあたりがさっぱりして
  と ....
津軽はいま雪のなか
津軽はいま雪のなか
じゃわめぐ
弘前
ここは弘前こころでかき鳴らす
津軽三味線 吉増さんも 泉谷さんも
八木さんも 中上さんも一杯機嫌で
雑談にわいている ぼ ....
  


   機械が動きだしている
   工場ではもうみんな起きだして
   働きだしている
   生産ラインは整然としていて
   不純物はまぎれこまない
   工場は一部ロボット ....
  



  声をかけるというのが
  悪いことではないことを
  あなたはぼくに教えてくれた
  ぼくは人によく声をかけるのだ
  話し相手とすこしでも親しくなりたくて
  内心 ....
ペンキのような青空だ
缶コーヒーを買うために
外へでた 気持ちがいい
部屋ではソウル・ミュージックを聞いている
日曜日の朝
どこへも出かける予定もなくて
気ままに窓から外を ....
なんだか
なんでもほっぽらかして
なんだかなんでもいいような
なんのこだわりもないような
ぽつねんとしてしまちゃうような
午後はないか
うとうとねむたくて
ダイソーの105円のし ....
  


  シダ類のしげみのなかに
  あなたは隠れている
  シダ類が好きなあなた
  世界に約一万種類もあるという
  シダ類しげみのなかにいて
  あなたはとても幸せそうだ
 ....
   



  川中島の合戦で
  上杉謙信は
  無骨ものぞろいの陣内を見て
  外に出た
  陣内に戻ったとき
  彼が手にしていたのは
  一輪の花だった
   彼はやお ....
 


  剃刀で切り裂いたような
  三日月が女子大校舎の上にでていた
  疾うに絶滅した狼でも泣きそうな室温18度の秋桜
  女が欲しい 女の肌が恋しい
  なぜ女なのか なぜ街なの ....
  



    誰かが誰かを思っている
    誰かが誰かを思っている
    という幻想を持って
    生きてる
    誰かはいつも誰かであって
    誰かが会いにや ....
  




   きょうはぼくの誕生日
   62歳になった 年齢はワープする
   きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
   きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
 

  寺山修司とは3,4度同席したことがある
  池袋のホールだったと思うが
  机を前に座っていた なんの会か忘れたが
  本の中の写真にぴったりだと思った
  鉤鼻が特徴だった だ ....
   谷川俊太郎さんと酒を飲んだ
   谷川さんが酒を飲むとは知らなかった
   鶯谷ではない近くの酒場だった
   朗読会か出版記念会のかえりだった
   何度か同席したこと ....
   



 
  艸がなびく
  馬がいななく
  大学祭は多摩キャンパスの曇り空
  お汁粉が食べたくて 小遣いもらって
  スニーカーでいってきた
  スニーカー・ブルース ....
  

  薔薇
    ガラス
       ライナーマリア・リルケ
  薔薇の芽に刺されて死んでいった 破傷風の血
       詩人はなぜうかつだったのか
       {ルビ薔薇 ....
  駅前にはエロ映画の宣伝ポスターが色あせていた


  河童ぶちには
  河童が流れ
  水草がゆれている
  東北新幹線を遠くはなれ
  河童ぶちには
  陽がさしている
  木 ....
 

   ミトコンドリアには
   ひとつのゆめがある
   八月の鯨、ではないけれど
   鯨を待って体内に潜り込み
   激しい呼吸の赤い酵素を
   たくさん送り込んでやることだ ....
  


  東京は台風だった
  8月1日 だが君は飛んできた
  ぼくがちょっと遅刻した 君のジャンボ機の
  おなかを見ながら 車で走っていったのだ
  君は空港でぽつんと一人たっ ....
  



  朝の買い物は忙しい
  タバコが切れた 我慢しようと思ったが
  駄目だった バイクで行くことにした
  トレーナーではちょと寒い
  防水着を着てゆくことにした
  ....
初代ドリンク嬢さんの天野茂典さんおすすめリスト(90)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
子供たちに母の背中を- 天野茂典未詩・独白1005-2-13
広島- 天野茂典未詩・独白604-12-21
羽衣の松から- 天野茂典未詩・独白104-12-20
禁じられた遊びのように- 天野茂典未詩・独白504-12-5
ファイト- 天野茂典未詩・独白204-12-4
明烏- 天野茂典未詩・独白304-12-1
不漁の石- 天野茂典未詩・独白104-11-27
南国の美女たち- 天野茂典自由詩2*04-11-26
その時あなただったらどうする- 天野茂典未詩・独白304-11-26
ぼくは新宿歌舞伎町へゆきたくなった_- 天野茂典未詩・独白204-11-25
ファッションショー- 天野茂典未詩・独白104-11-24
ももが美容院へ行ってきた- 天野茂典未詩・独白204-11-23
フェニキアの舟- 天野茂典自由詩104-11-22
ダイヤモンド・ダーストを見る前に- 天野茂典未詩・独白404-11-22
ぼくは電話で話したかった- 天野茂典自由詩8*04-11-21
ステンド・バイミー- 天野茂典未詩・独白104-11-21
午後のこーひーのんでみる- 天野茂典自由詩404-11-20
シダ類の女- 天野茂典未詩・独白304-11-20
手毬唄- 天野茂典未詩・独白104-11-17
卑猥な月- 天野茂典自由詩304-11-16
月光仮面- 天野茂典未詩・独白504-11-15
LET_IT_BE- 天野茂典未詩・独白10*04-11-14
寺山修司- 天野茂典自由詩804-11-14
谷川俊太郎- 天野茂典自由詩5*04-11-14
カントリー・ロード- 天野茂典自由詩304-11-13
エクリチュール- 天野茂典自由詩304-11-13
遠野- 天野茂典未詩・独白204-11-12
体内水族館- 天野茂典未詩・独白304-11-11
大雪- 天野茂典自由詩104-11-9
朝のお使い- 天野茂典未詩・独白104-11-9

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