すべてのおすすめ
かわいそうな方を選ぶなんて
悪趣味だからやめて
映画も本もどうでもよくて
春はアスパラガスがおいしいと言って
そんなことでかんたんに幸せになって
あたらしい恋にはさっさと飽きて
いつの間に ....
このままつよい
雨に紛れて眠りたいけど
子どもの涙みたいなお空の夜に
聴くべき歌があるなら知りたいな

ヒップホップもロックもいいよ
大体のことはもうわかった
大抵のことは最低で灰色さ
 ....
春はすこし気持ち悪い
だるく巻きついた青空と
花屋にだんだん並びだす
ミモザもはっと白けるような
そうでもない別れと
それっぽい出会いが
ねじねじとよじれてやってくる
春はすこし気持ち悪 ....
その場しのぎでかけたほうきのあとが
際だたせているホコリの存在

誰もいない教室で
立ち尽くしているあの子が
完璧な掃除をめざすことは
もうない

ちょうどいい汚れを残した部屋で
綺 ....
なにもうしろめたくおもう必要はないと
あなたは言う
わたしのことを許している
あなたが言う

やさしい映像が流れる

そうしてだんだんといろんなことが大丈夫になり
この日のゆめをくりか ....
明日もきっと生きてしまう
野球選手にもラッパーにもなれないまま
ごはんを食べてふとんで眠って
どうしようもなく起きてしまう

あなたが望めば望むほど
何もできない自分に気づくせいで
かつ ....
欠けちゃったんだ お茶碗
きみがくれたやつ
大事にしてたんだけどな

土曜日のニュースは
どんなに聞いてもほどけちゃう
ほんとうは何を言ったらいいのか
わからないくせに
何か言っちゃう ....
なかったことにした約束のあとの
最初のメールを送るくらいの
その場しのぎの気まぐれで
やさしい人だと言われている
きみのずるさを
わたしだけは暴いてあげたいと思った
それがただの気まぐれで ....
どうしたらいいのかわからないなんてことがあるんだろうか

部屋のなかにいて
どこにいたらいいのかわからない夜
さむすぎるせいか
ゆびさきをすりあわせる

どうしたらいいのか
わからない ....
「最近なんか元気ないね」って、たぶん顔色じゃなくって、あたしのツイッターを見てそう思ったんだろうけど、どうもご心配ありがとう。薄皮を一枚へだてたようなやさしさに、あのころ、不本意にも救われていた。感情 .... 深夜のレンタルショップ
うろつく
僕達は映画のなかに
引用じゃないものをさがしている

人類にまみれて
化学繊維のセーターを着ている
ありふれた体で

レンタルじゃ足りなくなっちゃう ....
母親がくれたジャガイモとニンジンを洗い、味噌汁をつくる。泥がついている。うちの畑でとれたものだろう。でこぼことしたニンジンの表面をゆびさきでなぞっていると、すこし落ちつく。水と野菜の関係は、なんだかと .... 突風がふいたときに、持っている荷物を手放したいと思った。わたしは橋の上を歩いていて、右手にお気に入りの傘をさしていた。それを風が揺すっていくままに任せ、世界がどうなるのかを見てみたいと思った。この傘は .... おめでとうと言いたいから
結婚してくれ
ホテルの結婚式って
うさんくさくて嫌いだけど
たぶんきみは
日本人のくせにドレスが似合うよ

さようならとは言ったものの
思い出してはほしいな
 ....
カラスの鳴き声がした。
小学校の帰り道、ひとりで帰っていたときのことだ。
前方に広がる、両端が田園の、まっすぐな道の直線を見ていた。
いつも一緒に帰っている幼なじみが、休みの日だった。
立ち止 ....
24時間ゆうやけになる 告白をされた。なかったことにしてしまった。他人の恋愛感情がいまだによくわからずにいる。衝動はいつも軽薄だ。すこしのことばも交わさずに、ただ相手を好きだと言う、あなたのなかにある僕を、見つめてみる。その .... 傷ついているひとを見るとつかれる
かわいそうのエネルギーが
ギザギザになってあたしにぶつかってくるから
ちょっとやめてよ
って離れる
誰もが所詮 人間だ

冬の風すらやさしい
夜の庭で ....
僕の今夜のスケジュール
ぜんぶダメにしていいから
会いにおいでよ

なんて
ほんとは自分が会いたいだけ
なんて
言えない
こんな
煙のようないとしさも
いつか空に吸いこまれる
よ ....
働いていないと自分が誰だがわからなくなる
わたしはいったい誰だっけ
全く逆のことを働いているときも思っていた
結局自分を掴みそこねている
わたしからは逃げられないんだ
ひどいな

夕焼け ....
べつに今すぐ ハンズでロープを買いたいわけじゃない
ただうっすらとテレビに降りつもっていくホコリみたいに
「死にたい」って 思っていて
これをずっと掃除しなければ いつかホームから飛び降りてしま ....
バラバラになった林檎
ウサギにして
大きな耳で飛ばしてあげる

「可愛いだけのあたしのこと
可愛いって言ってくれてどうもありがとう
どんなに耳を大きく切ってもらっても
あなたの言ってるこ ....
日曜日なんだから
なんでもできるのに
寝てしまったな 午前中
玄関のまるいスコープを通って出かけたい
ひゅるるとうねった体のまま
ちょっと明日の夢まで

最後に約束を守ったのはいつだろう ....
寝ればすべてがよくなってしまって、いつの間にか荷物の置場がなくなっているから、いつも夜が明けてしまう前に、済ませておかないといけないことがたくさん、たくさん朝に有り余る。


仕事に行って朝いち ....
屋上の鍵を開けてほしい。
それはどこでもよくって、たとえば学校、病院、あるいは都会、夜の空。
どこでもいいから、逃がしてほしかった。
青春とか、出来合いの言葉でなぐさめないで、あなたの情熱で、思 ....
故郷のようなひとがいる。そのひとを思い出すだけで、シチューを食べたような心地がする。ホタテやコーンなどといった、気のきいた具材の一切入っていないシチューだ。わたしはお椀から立ちのぼる湯気のようなものを ....
竹森さんのユッカさんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かわいそうな方を選ぶなんて- ユッカ自由詩317-6-11
うまい生き方- ユッカ自由詩217-3-26
春はいつも気持ち悪い- ユッカ自由詩217-3-24
そうじの時間- ユッカ自由詩13*17-3-20
きれいな思い出- ユッカ自由詩317-1-20
何も知らない- ユッカ自由詩316-12-25
あてつけのようなきみの茶碗- ユッカ自由詩316-9-17
誠実- ユッカ自由詩216-7-5
帰りたいのに家にいる- ユッカ自由詩3*16-5-4
先生のみなさん- ユッカ自由詩516-4-14
レンタル人間- ユッカ自由詩216-4-14
愛がジャガイモのようだ- ユッカ自由詩5+*16-3-11
魔が差す- ユッカ自由詩516-2-22
俺のことを夢に見てくれ- ユッカ自由詩316-1-26
まっすぐすぎてこわい道- ユッカ自由詩416-1-24
恋をすると- ユッカ自由詩415-12-25
きみが火事でも助けない- ユッカ自由詩615-12-20
ココアと人間- ユッカ自由詩915-12-9
焼けてしまってどこにもない- ユッカ自由詩315-11-19
いろはにほへとちりぬるを- ユッカ自由詩215-10-30
夕焼けのにおいがする- ユッカ自由詩515-10-15
飛ばないウサギ- ユッカ自由詩315-9-25
オアシス- ユッカ自由詩515-9-5
きよくて立派でどうでもいい- ユッカ散文(批評 ...415-7-11
嫌いになってよ- ユッカ自由詩515-6-7
あなた、それは湯気。- ユッカ自由詩515-1-30

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