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なみだより気楽な稼業はないのだと
果てのなく終わりを教えず
泣いておくための未明
さよならすら覚えなかった別れの数数
そのすべての翌日の街なかでわたしは笑ってみせた
わたしだけのために
....
黄葉がまぶしく感じられる頃が好きだ
そのかがやきはきっと涯をよく{ルビ悟=し}っている
憧れはあこがれのままに いつも
同じ路を行く あの日日の 路地裏の娘のままの
行き止まりはどこにでも ....
あまりのやりきれなさに思わず
荒んだ瞳になって街のど真ん中で
……黙して堪えなくてはならない時にわたしが
想う 風景があります
そこはひたすらにさやかでのどかで 透明で
必要がないから透明な ....