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何かが見えたような気になる
*
空は空の色
水は水の色
あの花はあの花の色
その人はその人の色
青と透明と赤と頑固者
決めてしまえば
安心だし便利だ
でもそうは思 ....
強烈な風雨を受けて
折れてしまった月下美人の葉を
何気なく水に差しておいたら
根が出た
その後も根は伸び続け
葉のくぼみに蕾をふたつつけた
さすがに花を咲かせることはなく
....
GIRAGIRA
あの頃の僕の瞳は
油の浮んだ水溜り
空も街も人も季節も
虹色に濁って見えた
今にも分解しそうな心を
繋ぎ止めていたのは
少し哀しい臭いのする
ギラギラ
....
華がなければ
覚えてもらえない
名前がなければ
呼んでもらえない
色がなければ
背景にもなれない
嫌ってもらわなければ
記憶にもなれない
でも
生きている
....
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に
靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて
身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに
思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ....
*
光と風の音楽隊の
ゆるやかな旋律が
コンクリートの迷路に
色の音符を落としていく
緑はさざめき
花はときめき
道はほくそえみ
人の睫毛はほほえむ
*
渋 ....
いつだっただろう
眉間の裏側の暗闇に
地図が置かれているのに
気づいたのは
等高線もない
記号もない
縮尺も方位も分からない
その地図は
日々の出来事に
カサコソとなびい ....
日々を複雑にしているのは
自分自身
定規で線をひいて
はみ出さないように色をつけて
出来あがった図形に名札をはって
似通った図形をひとくくりにして
複雑にせずにはいられない
....
chiharuさんのnonyaさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
SISAKU
-
nonya
自由詩
19*
14-12-11
生きるためになんか生きられない
-
nonya
自由詩
25+*
14-9-27
八月の欠片
-
nonya
自由詩
25*
14-8-9
かたおもい
-
nonya
自由詩
26*
14-8-3
傘が行く
-
nonya
自由詩
22*
14-6-6
五月の欠片
-
nonya
自由詩
22*
14-5-18
地図
-
nonya
自由詩
23*
14-5-14
一粒
-
nonya
自由詩
16*
14-5-10
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