暗闇の中、老人たちは進んでいく。
右手に白杖と、左手にステンドグラスのランタンを持ちながら列をつくっていた。
夜光虫を引き連れて歩いているような、美しい列の先は遥か彼方だ。
美しさに目がくらんで ....
苦いものは苦手だ。
子供の頃から苦いものを避けてきた。
だから、いつも甘い毒を口いっぱいに頬張って生きてきた。
頬張れば見栄えが良くなると信じていた。
遅延性の劇薬と知らずに致死量を超えていた ....
1月1日
新しい光が窓から差し込み
やわらかな日差しが 私を包み込む
昨日までの がむしゃらに走ってきた身体が
その光に 許しを得る
身体が次第に溶けていく
肩の力抜いて
....