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湖底の朽木となって

魚のはねる音を

聞いていたい
アフリカでうまれたはずが
からつけたまま
シベリアにあるき
こおりをわたって
このしまにたどりついた。

にまんねん
おどろくほどみじかいあいだに
このしまのじゅうにんたちは
虚飾を ....
いちにちじゅう
いつもここにたっている
へんなやつがいるんだ。

なにをするでもなく
ただぽつねんと
くうきみたいに。

やつは
あのころの
おれかもしれない
これからの
きみ ....
空や海の碧に染まず
ただよう白鳥のように
かっこよくもなく
蝶々のように
ダッタン海峡もとべず
かといって
酔いどれ船に乗る勇気もなく
まして
悪魔の風船をとばしたり
大地の商人にな ....
海が
ちいさないびきをかきながら
かぜにふかれている


いるかが
とおいきおくを
うたっている


ゆったりと
こすもすがまわり
ぼくらはやがて
かぜになる
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....
玉兎さんの草野大悟さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜に- 草野大悟自由詩6*04-7-19
風の魚- 草野大悟自由詩4*04-7-8
海辺の野良犬- 草野大悟自由詩6*04-7-7
酔鯨- 草野大悟自由詩8*04-7-1
海物語- 草野大悟自由詩9*04-6-29
ひまわりの生まれたとき- 草野大悟自由詩5*04-6-27

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