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湖底の朽木となって
魚のはねる音を
聞いていたい
アフリカでうまれたはずが
からつけたまま
シベリアにあるき
こおりをわたって
このしまにたどりついた。
にまんねん
おどろくほどみじかいあいだに
このしまのじゅうにんたちは
虚飾を ....
いちにちじゅう
いつもここにたっている
へんなやつがいるんだ。
なにをするでもなく
ただぽつねんと
くうきみたいに。
やつは
あのころの
おれかもしれない
これからの
きみ ....
空や海の碧に染まず
ただよう白鳥のように
かっこよくもなく
蝶々のように
ダッタン海峡もとべず
かといって
酔いどれ船に乗る勇気もなく
まして
悪魔の風船をとばしたり
大地の商人にな ....
海が
ちいさないびきをかきながら
かぜにふかれている
いるかが
とおいきおくを
うたっている
ゆったりと
こすもすがまわり
ぼくらはやがて
かぜになる
ひろい
のはらいちめんに
ふりつもった
ゆきが
キラキラキラキラ
すんだ
あかいひかりを
はなちだすと
うまれたばかりの
あのこが
ぽつんと
そこにたっていた
やさしく
すな ....