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　海の大さを知るためには
　一滴の水を
　見詰め直さなければならない

　と、老いた亀は言った

　波打ち際で遊ぶ
　他人の子供を
　呆然と眺める
　僕の足元で

　亀はそう言っ　.... 　ある少年がいた

　何処かに
　旅に出たくても

　そう簡単には
　身動きのならない
　身の上で

　金もないし
　健やかでもないし
　勇気もないし
　運もない

　ない　.... 　書きたいけど、書けない

　そんな言葉ばかり
　胸の中に渦巻いてる

　木枯らしに弄ばれる
　枯葉の様に
　するり、するり、と
　指の間を抜けていく

　春の陽ざしを
　なみな　.... 　　ストライクが入らない
　　言葉の投げ方を、忘れたから

　　キャッチャーを
　　キリキリ舞いさせながら
　　交代を告げる声を、待ち望む

　　変化球に入れ込みすぎて
　　指の関節が　.... 　苦しいときに泣くことは、
　いっぱい、やってきた

　悔しいときに怒ったり、
　羨ましくて妬んだり

　そんなことは
　幾らでも、
　やってきた

　今日も、あの時、
　とって　.... 　人を
　好きになるのに
　理由なんてないよ

　雪の結晶みたいに
　君という心のかたちは
　この世に、唯一つしかない

　純粋とは、
　澄んでいるのではなく、
　自分の色に染　.... 　頬杖をついたら
　鼻から、鉛筆が生えてきた

　ため息をついて
　窓越しに雨空
　眺めてる暇があったら
　詩の一つでも書きなさい、と

　僕の鼻毛が、
　ニョキニョキと太くなって
　.... 　愛を映す鏡に
　己を見た者はいない

　けれど、
　もし、いたとしたら

　その人は
　どんな姿を
　していたろう？

　イエスや、仏陀の姿を
　多くの人々が、想像しては
　　....

ichirouさんのまーつんさんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
亀の教え	- まーつん	自由詩	15*	14-8-8
嘘つきの星のもとに	- まーつん	自由詩	16*	14-8-5
春だもの	- まーつん	自由詩	11*	14-4-14
マウンドにて	- まーつん	自由詩	19*	13-12-28
苦しいときに、やれること	- まーつん	自由詩	9*	13-12-18
純粋のかたち	- まーつん	自由詩	7	13-12-17
頬杖をついたら	- まーつん	自由詩	8*	13-12-13
鏡の世界で	- まーつん	自由詩	9	13-12-10

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