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あなたとの戯れに疲れ
白く塗りつぶされた心
もはや何人も入り込む
隙間さえなく息を潜む

生きた屍の日暮に一つ
許されているのは悶え
押し殺す声も言の葉も
漂う風さえ黙している

 ....
緑の葉先から一滴の雫が零れた
一滴の雫は私の腕に落ち壊れた
壊れないままの雫は葉先で揺れ
ぶら下がり地面に落ちて壊れた


私は頭上に雫になって落ちよう
雫のまま壊れず頭上に留まろう
 ....
訪れようとする今日の始まりに
カーテンレールの音で線をひく


薄明るい空はやがて明るい朝となる
ベランダ越しに徐に空を眺める毎日
朝方ろくじにカーテンを開けたとき
今日もいつもの一日が ....
夏来る心地よい風の中に身を任せ
巡る季節のように時が流れ過ぎた
歓びと哀しみが交差する日々にも
時を経ては鮮明に甦る自責と怒り

夏来る心地よい風の流れのままに
あの空の雲のように流れてみ ....
美しい曲が流れ引き寄せた

私の脳裡を回り取り囲んだ

曲が流れ込んでいる束の間

美しい旋律に乗り緩やかに

流され安らかに酔いしれた



流されるままに癒される心

 ....
鬱蒼とした森からようやく抜けたのに
まだまだ長い道が続いているかのよう
曲がっては曲がり1本の道だけなのに
この道はどこまで続いているのだろう

明けては暮れまた明けては暮れてゆき
誰一人 ....
眠れ眠れ愛しい子

海原に漂う船の上
船は揺れる揺り篭
仰向けに寝そべり
青い空を眺めては
転寝を呼び寄せた

眠れ眠れ愛しい子

程よい船の揺れは
母親の心地好い腕
温かさの ....
夕暮れが近づいて物悲しくなっていく
独り歩くこの道がとても寂しく感じる
広い道の人混みも細長い裏路地も同じ
ひしひしと心に沁み込んでくるものは
不条理と儚さ故の虚無感が唸っている


夕 ....
コツコツコツ深夜の足音
ゴソゴソゴソ深夜の物音

何をしているのだろうと
訝りつつ目覚めれば深夜

安眠を妨げる足音や物音
決まった時刻に乱される

ドアを開け見渡しながら
誰もい ....
 壁を見つめて壁に書いた
 壁に眼で書いているから
 誰も気が付かないだろう

 もうこの壁ともお別れだ
 明日は別の壁の前に居る
 じっと壁を見つめた日々

 壁の前に机を置いている ....
思考が止まる時私の頭上を時間だけが空回りしている
時間は止まっても自らの時間のみがストップするだけ

時は確実に先へ先へ前へ前へと自動的に移行している
時間は待ってはくれずお構いなく私を追い越 ....
暖かな春に胸が高鳴り
暖かな春に希望を見る

それはささやかなれど
生きる為の小さな期待

小さな期待は春と共に
躍動し息吹を謳歌する

先に見える期待は希望
小さな希望に近づいた ....
炬燵の上にはみかんの入ったざるが置いて在る
あたりまえのように炬燵に入り蜜柑の皮を剥く
子供の頃は至極あたりまえに蜜柑を食べたもの

蜜柑やりんごはいつも一箱ごとに八百屋さんが
届けてくれて ....
野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れていた
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる

花園と小鳥と蝶と蜜蜂が飛びかい猫や犬と戯れ
時には小 ....
窓辺から春の風はまだ来ない
両開きの窓は閉じられたまま
白いカーテン越しに外を見る

春の風は春の香りを運ぶのだ
春の風は春の妖精が運ぶのだ
春の風は花の香りに満ち溢る

眩い光の十字 ....
低い雲が私を覆う度哀しみが私を覆う

あたかも行く末を暗示しているように

不安に苛まれる一時は得体の知れない

靄が私を取り囲み前面に立ちはだかる

私は顔を覆い蹲り今が去るのを待っ ....
孤独の足音が聴こえた
孤独は私を追いかける
私は後ろを振り向いて
あなたの来るのを待つ

孤独の息吹が聴こえた
孤独は私に息を吹いた
私は後ろを振り向かず
あなたの息吹を受ける

 ....
私の居る場所は此処にない

誰かが囁く此処ではないと

此処で無ければ何処だろう

私の居るべき彼の地は何処

誰かが囁き森と大河の傍を

私の脳裡に観せてくれた地

思い浮か ....
私は白馬に乗り風をきり野原を駆けている

白馬は翼を広げ天空へと舞い上がっていく


私は音楽を聴きながら幸せをかみしめよう

何を齷齪し何を不安がっているのだろうか


美に触れ ....
美しい音楽が流れた時、私の過去は蘇った
私の脳裡を揺さぶり私の心をも揺さぶった

蘇る過去を追いかけて遠い遠い記憶を探す
私は現から翻り遠い記憶を辿り追いかける

記憶の世界はとても淡い色 ....
生まれた日から神の計画はあったのだとして
生まれる前から神の計画の為に準備された人
時の時を経て夫々一人ひとりは生まれたのだ
としたら私の身体を貴方の為に肢体となって
お使い下さい私は何をすれ ....
限りなく美しい荒野に立ち
私はただ貴方を待っている
南から流れる風の知らせは
温かく私の身体に溶け込み
もうじき逢える希望に満ち
耐えがたき苦難も消え去る

果てしない荒野に煌く太陽 ....
深い眠りから眼を覚まし
目覚めるまでのひと時迄
混沌とした靄の中にいる

身体は動いているけれど
意識は朧な霞が晴れる迄
混沌とした靄で息を吸う

今日のゴミ出しに気付き
もう遅い時 ....
時を経て散り行く枯れ葉

地に落ちろうとする姿は

その間際まで心奪う様に

我を忘れる程の美しさを

見せ付けては舞い落ちる

少しの風にひらひら落ち

強い風にも優雅に落ち ....
幸せの余韻は漂っていた
静かに訪れる至福の時は
穏やかな心を呼び覚まし
淡い透明の色彩が流れる

珈琲は如何それとも紅茶
ココアに致しましょうか
湯気の立ち込めるカップ
まろやかな香り ....
幾度となく聴いたであろうか
淡い色の流れるメロディーに
様々な思い出が走馬灯の如く
回る風景はどこまでも優しい


幾度となく眺めたであろうか
淡い色の流れるメロディーを
木馬に乗り浮 ....
心惹く美しき余韻
冷えた心を温めて
次第に生温い波間
から波紋し緩やか
に抱いかれる余韻

この温もりが胸に
染み付いて時折は
高低の波に抱かれ
息を吹き返しては
再び三度の出会い ....
時折懐かしく立ち止る
アラベスクの文様から
秩序と論理の符合する
緻密な整合さに魅了し

時折懐かしく振り返る
アラベスクに疲れた時
曖昧で淡白な彩と音色
交互に惹かれては離れ

 ....
クナリさんのtamamiさんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エコー・・・- tamami自由詩714-8-16
雫の夢・・・- tamami自由詩1014-6-27
午前ろくじと午後ろくじ・・・- tamami自由詩414-6-25
威風堂々・・・- tamami自由詩614-5-31
ほんの少し・・・- tamami自由詩8+14-5-16
休息・・・- tamami自由詩914-5-13
青い小船・・・- tamami自由詩1014-5-7
挽歌・・・- tamami自由詩814-5-1
足音・・・- tamami自由詩1714-4-5
壁・・・- tamami自由詩1514-3-22
時の翼・・・- tamami自由詩7+14-3-12
暖かな春に・・・- tamami自由詩514-3-2
炬燵・・・- tamami自由詩1114-2-27
花園・・・- tamami自由詩1014-2-26
春は窓辺から・・・- tamami自由詩1014-2-12
哀しみのメロディー- tamami自由詩914-1-26
孤独の欠片・・・- tamami自由詩1114-1-21
流浪・・・- tamami自由詩814-1-13
幸せをかみしめて・・・- tamami自由詩1114-1-4
過去への扉・・・- tamami自由詩1113-12-30
神は何を賜うたか・・・- tamami自由詩1713-12-19
風になろう・・・- tamami自由詩17+13-12-10
今日の始まり・・・- tamami自由詩1313-12-5
落葉・・・- tamami自由詩913-11-18
至福の余韻・・・- tamami自由詩13+13-11-17
風のメロディー・・・- tamami自由詩613-11-5
美しき余韻・・・- tamami自由詩513-11-3
アラベスク・・・- tamami自由詩413-6-4

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