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      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
 ....
       
       きみは黙って手をさしのべた
       わたしは黙って寝巻きをおとす
       まっくらな部屋のなか
       きみの頬がまたそげていた
       ....
      薄縹の空のした浜辺をひとり歩く
      潮の香りと眠りの匂い
      拾った貝に耳をあてれば
      なつかしいひとの声

      「元気かい」

      ....
     そのひとは俯くことをせず
     まっすぐに前をみていた
     履いているジーンズはうす汚れ
     家路をいそぐ人々が乗る電車の中
     ぽっかりとあいた空間
    ....
    それは声にだした途端
    ひび割れ砕け散る
              
    鎖のようにつなぐもの
    絡まる蔦のように
    知らずに互いを
    縛 ....
雨の音さんの石田とわさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ながい夏- 石田とわ自由詩21*13-10-12
雨音の聴こえない夜に- 石田とわ自由詩11*13-10-2
鈍色のひかり- 石田とわ自由詩16*13-10-1
辿りつくまで- 石田とわ自由詩16*13-9-29
ふたり- 石田とわ自由詩13*13-9-29

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