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その古い家には
ちいさなあかりとりの天窓があって
夜ふとんに入ると
その窓がいやに気にかかってたまらなくて
ぎゅっと目をつぶった
星も見えないようなちいさな天窓
月明かりだけはぼんやり ....
極楽や照らせば光る{ルビ蜚蠊=ごきぶり}も
持続可能な崩壊、夏。
botにも陰日向あり半夏生
汝が前の妖かし涼しくて夜更
真夜中のデパート小袖の手はゐるか
座敷ぼこ居ら ....
真夜中の校舎がいきなりスライドした。
なんのことかわからなくて目をみはる。
見覚えのある建物はすでにそこにはなく
見たことのない建物がそこにあった。
そこに行かねばならないとわかっていたの ....