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名指され得ぬモノ
今刻々と
降っている降っている

 *

獣の声、
響いていた
死者の声、
響いていた
師走も遂に走り出し
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほのかやわらか木霊した、
 ....
どうにも目がさえて眠れないので
今日の夢をゴミ箱に捨てました
今日の夢は泣いていましたが
何も言わずにゴミ箱に蓋をしました
ひとは残酷ないきものです
ティン・マシーンを聴いていてふと
 ....
「これはこうだからこうしなきゃいけない」
そんなもんに
これっぽっちも興味はねえんだわ
決まり事をなぞってどんなもんが出来る?
ほら、ご立派な講釈垂れてる、おまえ
日本車みたいな味も素っ ....
部屋の中で雨が降り続けているみたいに思えるのは、俺の血が滴り続けているからさ、いや―自傷趣味や頸動脈切断とか、そういう類の話じゃない―俺の血はいつだってこんなふうに、行場を失くして沸騰して飛び出したが .... 最近は毎日が
元気出したり
落ち込んだり
嬉々としたり
鬱々としたり
したりしたりの
繰り返しだ

それでも今日は

緑照り映え、陽光に
貴女の顔は、明るんで
悪くない、悪くな ....
靴紐を結べば解けるように
約束をしないままで光ってる
野を越えて海へ潜り
花を踏んだ底は美しくて
さよならで振り替えた未来を歩く
もう会うことはなくても
ポケットには君の居場所がある
素 ....
まいにち鉛筆を削る
一本でいいんだ無心に削る

まいにち本を読む
一頁でもよくてジャンルも問わない

カレンダーがひとつづつ塗りつぶされてゆく
でも鉛筆を削らないと本を読まないと墜ちてゆ ....
片田舎の単線はこころの隙間を
ゆっくり増やしてゆく時間がある
まるで泥水のなかを泳ぐように
深くヘッドフォンを刺す

信号のない、点滅した街の
壊れたコンクリートの道を
みんなに ....
風のつよい朝は
こころの傷が浮かびあがる
神聖な朝日に触れられて
恥ずかしげに
うずうずと傷がうごきだす

傷は
しんぞうから流れる
からだのなかの
赤い悲しみの出口で
 ....
鳥がさえずっている
朝の息吹を感じる
そう言えば車も一台ばかり

今日は何をするかな
カタカタと打つこのパソコンの音も
読みさしの本も
私の手でその意味を読み解いていく

ただ、想い ....
変なおじさんは変なおじさんの
同一性をなくさないでいてほしい


公共放送でアーカイブ化されるより
押入れのなかのビデオライブラリとなれ
1

コミケの意味さえも知らずに、そこでは生身
のラムちゃんが見れると聞いたのもので。中
味も知らない冊子を所定の場所にドンと置く
と、待ってましたとばかりに、とは言え、一
言 ....
聞きたいことは
最後に何を食べたいか?
ではなく
最後に誰と食べたいか?

けれどもそんな怖いこと
誰も聞けない

本当のことは言葉にできない
それは言葉が未完成だからだ

詩人 ....
柿の木ひとつ、実をつけた
柿の木、風にゆられます
 
柿の木ふたつ、実をつけた
柿の木、雨に濡れてます
 
柿の木みっつ、実をつけた
烏がそれをついばんで、
 
柿の木よっつ、実をお ....
きみにひとつだけお願いがある
ぼくのことを覚えておいてくれないか

ぼくが生きているうちは
ぼくのことは忘れてくれていい
ただぼくが死んだ後
ぼくのことを思い出して欲しい

つまらない ....
 
さようなら
静かに落下してゆく
少し前までのわたし

頑張りましたの
はんこを押されもせず
1日が終わってしまう

ねむたいと
感じることを忘れてから
そんな儀式を繰り返して ....
重く湿った風が流れる
雨の子が風の中で泣いている

黒く長い葬列

蟻の足元で降りて
葬列に参加する

あのとき雨が降っていれば
この蝶は飛ばなかったのに

あのとき雨が降っ ....
どうでもいいぢやないか

それは君のくちぐせであり
ぐうぜんにも 君からきいた
さいごのことばでもあつた

ひと月まへ 一緒に飲んで
別れ際にきいた いつものせりふだ
その前に何を ....
無数のきみの顔は
いつも笑顔を見せる
他のどんなものとも似ていない
きみの生と死は
時の海流を流れていく
潮目ではふたつの流れが
ひとつに混ざり燃え上がる

暗闇の波でおぼれたぼくたち ....
夏の夜に眼を閉じて世間を遠ざける
蚊取り線香の燃えていく匂い

いえ、あれは父が煙草を吸い尽くす音
いえ、あれは兄が穴を掘る遠い音
いえ、あれは舟に乗せた人にふる音

どこに行けばいいの ....
点と点を線で結んだ
点と点の距離は彼方
いつの間にか近づいて
星座が浮かび上がったように
君がそこに立っていた

(二回の手拍子)

感電したかのように痙攣
静まり返った0.5秒、そ ....
俺が狂犬病になったのは
今を去る事10年前
酩酊した取引先営業マンO氏に
「テメーこの野郎」の決り文句と共に
骨に食らいつくブルドック
あるいは
犯人に噛み付く警察犬もかくやと思える勢いで ....
山の上で呼ぶことは
わたしにはできないけど
あなたの行く道の途中に
いくつも花を植えておこう
その道がたえないように
いつまでもどこまでも
残照の死に目に始まる風の狂い咲きが一点に集まる。生き死にの消息を忘れ、昔ばかりが地上に立ち並ぶやさしい生活だ。傷ついた太陽が、浮かんでは消えていく目的に向かって光を投げかけている。奪うことが与える .... 夜の亀裂
深紅の木漏れ日
まといつく闇の交線を解いて
夜の頭部は眠る

微かなる先端の緊張
秘めたる炎の
隠れたる部分
狂おしき夜の深層部に
深紅はほとばしる

おまえの頭に流れ ....
人がどうしようもなく疲れきった夕暮れ
地上では山々が揺れるように連なり
若い王女が匂いたつ浴場から
ゆっくり上がってくるように
真っ赤な空へ向かって
一斉にムクドリ達が飛び立つ
今 触れてはだめ

六番目の勘が囁くままに
突き止めようとする指を戻す

峠越えの山道を運転しながら
闇を縫って光を探した

開きかけた何かは
古い本のように堅く閉じて

忘れら ....
あなたは少しだけ震える声で
言葉を世界へ解き放っていく
それは遠い未来の記憶だ
空のこと、風のこと、涙のこと
夕焼けのこと、無くした恋のこと
あなたが生まれた朝のことだ

そんなことは無 ....
わたしは空を飛び
空を飛ぶわたしを俯瞰する
わたしも地上を俯瞰するが
だれも空を仰ぎはしない


口もとのさざなみに
ながされてゆく自我
わたしもわたしを掴めずに
意識だけが肥大する ....
この花は永劫の畔にゆれている。
あまたのうつろいをながめ
蕾という名の一輪となって。

風よりもとうめいなあなたの声が、
水面をやわくなでている。
どことも知れずに吹いてきては。

 ....
三月雨さんの自由詩おすすめリスト(82)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コトバ、無音の_夜に打つ- ひだかた ...自由詩420-12-4
夢を見るのは悪いことではないけれど- ホロウ・ ...自由詩12*20-7-19
目を開け、自分で立て、常に新しく始めろ- ホロウ・ ...自由詩3*20-7-5
赤く塗れ- ホロウ・ ...自由詩1*20-6-30
- ひだかた ...自由詩520-6-3
いつかどこかで_someday,somewhere- ミナト ...自由詩320-6-2
間伐- 梅昆布茶自由詩1020-6-2
JKだって自殺したい- ゆるこ自由詩9*20-5-28
風の鳴る未来- 秋葉竹自由詩1020-4-5
求めたくても飾りは多く- 二宮和樹自由詩720-4-5
ビデオライブラリ- ナンモナ ...自由詩9*20-4-4
Egg-Lab-Mates- AB(な ...自由詩9*20-1-24
最後の晩餐- やまうち ...自由詩4*19-9-26
手毬唄- la_feminite_ ...自由詩3*19-9-20
忘却の彼方に- HAL自由詩6*19-9-7
きのうの自分- ベンジャ ...自由詩10*19-7-14
蝶のお葬式- 丘白月自由詩319-7-9
或る友へ- 石村自由詩31*19-7-8
アンディ・ウォーホル「モンロー」の唇- フリーダ ...自由詩519-6-9
追憶を燃やす匂い- 帆場蔵人自由詩8*19-5-8
点と線と君と- 中原 那 ...自由詩419-5-7
狂犬- マサヒロ ...自由詩219-4-17
ANSER- 天竺葵自由詩119-4-17
交合- 葉leaf自由詩219-4-13
レッド- マサヒロ ...自由詩219-4-10
王女- フリーダ ...自由詩4*19-3-4
灯台- ガト自由詩7*19-2-26
VOICE- もとこ自由詩15*19-2-18
祈り- じおんぐ自由詩119-2-17
永劫の蕾- 新染因循自由詩13*19-2-14

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