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空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように
神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない
時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
あなたのような人は長生きしてほしい
そう素直な人あってのひねくれ者だから
だから九十四歳は悪くない 悪くない
これでも献花のつもりなんだ
アンパンマンを見たことがなかった
なのにアンパン ....
嗚呼朱く赤く紅く
秋に明け暮れ飽くことなし
移ろうものこそ美しい
去りゆくからこそ愛おしい
不変の美は仮庵から
渡り鳥のように飛び去るのだ
文字の檻に閉じ込めるなら
ソレハヒトツ ....
蝶は夏の光を泳ぐ
ふわり ふわり
目には楽しげで
花を愛し
仲間と戯れて
ときに人にも寄り
いのちの季節を謳歌する
さて黒い揚羽がまるで
....
きょう美術館でシャガール展は観なかった
美しい青が踊り
悲しくなって微笑んだ
僕は僕の人生とミスマッチしている
一人の時にだけ呼吸する
奇妙な半魚人だ
夏に生まれな ....
平和な殺戮は淡々と行われる
青臭い血の匂い 寡黙な絶叫
ゆるやかな風は心地良く運ぶ
住居を追われ逃げ惑う虫たち
ピンポイントで狙いを定める
鳥たちは戦闘ヘリ
うららかな陽射しの ....
トウキビの葉がゆれている
昨夜の雨に濡れたまま
まだ膝くらいの高さだが
すぐに背丈ほどにもなるだろう
トウキビはうまい だが
そんなに食べたいとは思わない
年に一度も食べられれば十分だ ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた
すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう
墓地への細道
静かな午後
まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
笛吹きケットルが壊れて
笛吹かずケットルになってしまった
笛を吹かない笛吹きケットルは使い難くて仕様がない
ケットルを買い変えようと思った矢先のこと
突然 笛吹かずケットルが言った
....
風に吹かれて空き缶が
ゆるい傾斜を上って行く
カンカラ転がり上っては
カラカラカラリと下りてくる
あの風が止んでしまえば
あとは 下りるだけ
底の底まで落ちぶれて
それ ....
そよいでみるか
みどりのさくら
みじかいはるに
もやしてみるか
みえないものの
たゆたうながれ
みえるようにと
そよいでみるか
そ ....
時代に迎合したものは
腐食しやすい傾向がある
二十世紀以降は特に足が早い
あなたがガスオーブンを被り
光速ロケットに乗ったあの日から
世界は五十歳ほど老けた
だがあなたの詩は瞳のように ....
tamamiさんのただのみきやさんおすすめリスト
(42)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空と海のように
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ただのみ ...
自由詩
32*
13-11-3
ひねくれ者より献花です
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ただのみ ...
自由詩
37*
13-10-16
邂逅
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ただのみ ...
自由詩
25*
13-10-8
仕舞蝶
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ただのみ ...
自由詩
21*
13-8-25
きょう美術館で
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ただのみ ...
自由詩
28*
13-7-14
草刈り考
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ただのみ ...
自由詩
24*
13-7-1
とうきび
-
ただのみ ...
自由詩
20*
13-6-23
墓地にて
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ただのみ ...
自由詩
28*
13-6-13
笛吹きケットル
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ただのみ ...
自由詩
21*
13-6-9
カラカラ
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ただのみ ...
自由詩
24*
13-6-1
素粒詩骨詩
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ただのみ ...
自由詩
15*
13-5-29
プラスのイメージ
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ただのみ ...
自由詩
18*
13-5-25
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